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今月8日に死去したイギリスのエリザベス女王国葬は、1週間後の今月19日に、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われます。

また、国葬に先立って、今月14日からは、女王のひつぎが寺院の向かいにある、国会議事堂の中のウェストミンスターホールに安置され、一般の人が弔問できるようになります。

国会議事堂やウェストミンスター寺院の周辺では12日、すでに警備が強化され、通行規制のための柵が用意されるなど準備が進んでいます。

周辺には警戒にあたる警察官の姿もみられました。

また、ふだんは多くの観光客が訪れるウェストミンスター寺院は、一般の人への公開を中止しています。

国葬には、これまでに、アメリカのバイデン大統領やニュージーランドのアーダーン首相など、各国の要人が参列する意向を表明していて今後、国葬に向けて、周辺の道路が封鎖されるなど、警備は一層強化される見通しです。

イギリスのチャールズ国王は12日、即位してから初めて議会で演説しました。

議員たちから弔意を受けたチャールズ国王は謝意を示したうえで「この場に立ち、議会の伝統を思い起こさせる歴史の重みを強く感じている」と述べ、議会は民主主義にとって欠かせないと強調しました。

そして「われわれはきょう、国民に献身的に奉仕した女王のたぐいまれな治世を思い起こしながらここに集っている。女王は若くして国と国民に奉仕すること、憲法にのっとって国を治めるという原則を守ることを誓った。献身的に義務を果たすという彼女が示した模範に私は忠実に従う決意だ」と述べました。

エリザベス女王のひつぎは12日、女王のスコットランドでの住まいだったエディンバラのホリールード宮殿を車で出発し、1キロ余り離れたセントジャイルズ大聖堂に向かいました。

ひつぎを乗せた車の後ろには長男のチャールズ新国王が続き、両側では民族衣装のキルトを身につけた兵士などが一歩一歩、ゆっくりと行進しました。

市中心部の沿道では朝から大勢の人たちが集まってひつぎが通り過ぎるのを見守り、涙を流したり、「女王に神の祝福を」と声をかけたりしていました。

およそ70キロ離れたスコットランドグラスゴーから来た女性は「女王のひつぎを間近で見ることができ、感動的な1日でした。この悲しい出来事を受けて、私たちは連合王国であり続けるべきだと思いました」と話し、イギリスからの独立を目指す動きもある中、スコットランドを愛した女王との強い結びつきを感じている様子でした。

女王のひつぎは、およそ30分でセントジャイルズ大聖堂に到着し安置され、多くの地元の人たちの弔問が続いています。

ひつぎはおよそ24時間にわたって大聖堂に安置される予定で13日には空軍機で首都ロンドンに向かい、19日の国葬にむけた準備が進められることになっています。

大聖堂の中で、女王のひつぎは木製の台に安置され、スコットランドの王冠が乗せられました。

チャールズ新国王をはじめエリザベス女王の4人の子どもたちが厳粛な面持ちでひつぎを囲みました。

訪れた人たちはその周りを無言で歩きながら、ひつぎの方を見たり、頭を下げたりして、女王への別れを告げていました。

大聖堂の外には弔問の人たちが長い列を作り、待っていた男性は「2時間半待っていますが、あと4時間並ぶことになりそうです」と話していました。

子どもを連れた女性は「子どもたちはこのような経験をすることはもうないかもしれないし、特にスコットランドでの出来事ということもあり、来なければならないと思いました」と話していました。

エリザベス女王の孫のハリー王子は12日、みずからの財団のホームページに声明を発表し「女王は献身的に務めを果たし、多くの人の羅針盤となった。世界中から称賛され、尊敬を集めた」としてその生涯をたたえました。

その上で「おばあちゃん、この別れは私たちに大きな悲しみをもたらしますが、私はあなたとの出会いのすべてに永遠に感謝します。あなたがいま、おじいちゃんと再会し、平和に過ごしていることを思いながら、あなたと同じく笑顔でいたいと思います」と述べ、女王の死を悼みました。

ハリー王子はおととし(2020年)イギリス王室の中心的なメンバーとしての公務を退き、現在は妻のメーガン妃とともにアメリカで生活をしています。

女王の死去を受けて、10日にはロンドン郊外のウィンザー城で、確執が伝えられていた兄のウィリアム皇太子とそれぞれの妻の4人で大勢の市民の前に姿を見せていて、公共放送BBCは「愛する人を失うことで立場の違いを忘れ、団結することもある」などと伝えています。

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