COP27 気温上昇抑制目標に中国などが消極的な姿勢示し交渉難航 #nhk_news https://t.co/UT9VE8Ek3L
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年11月16日
エジプトで開かれている気候変動対策の国連の会議「COP27」は18日の会期末に向けて詰めの交渉が行われています。
しかし、各国が平均気温の上昇を1.5度に抑える努力を追求するという去年合意した目標を改めて成果文書に盛り込むことをめぐって中国など一部の新興国が消極的な姿勢を示していて、交渉は難航しています。
COP27では去年のCOP26で合意した平均気温の上昇を1.5度までに抑える努力を追求するという目標をもとに、温室効果ガスの削減をどう加速させるかなどについて詰めの交渉が行われています。
しかし、交渉関係者によりますと1.5度の目標を改めて成果文書に盛り込むことをめぐって、EU=ヨーロッパ連合や日本などの先進国が目標の追求を主張する一方で、中国など一部の新興国が消極的な姿勢を示しているということです。
こうした新興国は「1.5度はあくまでも努力目標である」と主張し、成果文書に盛り込むことでさらなる削減を求められることを警戒しているとみられるということです。
こうした中、気候変動の影響を受ける島しょ国などの18か国が1.5度の目標の実現を働きかける新たなグループを立ち上げました。
共同議長を務めるアイスランドの代表は記者会見で「気候変動によって多くの氷河や永久凍土が溶けている。子どもたちの未来を守るためにも団結して1.5度を守る野心を高めていきたい」と訴えました。
COP27は18日に会期末を迎えますが交渉は難航していて、この目標を成果文書に盛り込めるかどうかは見通せない状況です。
COP27 途上国側 気候変動での「損失と損害」支援で譲歩迫る #nhk_news https://t.co/EDBm3KsRV7
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年11月17日
「COP27」では、気候変動によって引き起こされた「損失と損害」に特化した資金支援をめぐり、基金の創設を求める途上国側と慎重な先進国側の間で意見の隔たりがあり、交渉は難航しています。
こうした中、島しょ国などで作るグループは16日、声明を発表し「一部の先進国は交渉の進展を遅らせようとしている。私たちの国は限界まで追い込まれ、これ以上遅れれば、生きていけない」として基金の創設を改めて強く求めました。
そのうえで「『損失と損害』のための基金の創設に失敗するのは世界にとって過ちだ」と訴え、先進国側に譲歩を迫っています。
一方、EU=ヨーロッパ連合のティメルマンス上級副委員長は、取材に対し「基金の創設には何年もの時間がかかる。最もぜい弱な国々を支援するためには今ある手段を使って直ちに資金を投入できる」と述べ、基金の創設には慎重な考えを示しました。
双方の意見の隔たりは埋まっておらず、18日の会期末に向けて妥協点を見いだせるか、依然として不透明な状況です。
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