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少年事件や民事裁判の記録について最高裁判所は、社会的に耳目を集めた事件などで「特別保存」が必要と判断した場合、永久的に保存するよう全国の裁判所に指示していますが各地で廃棄されていたことが明らかになりました。

最高裁は、この問題に関する有識者委員会を28日に開き、およそ100件の少年事件や民事裁判について、記録が廃棄されたり「特別保存」に指定されたりした経緯を調べることを決めました。

少年事件で対象とするのは、今回の問題で報道機関から問い合わせがあり、廃棄が判明した50件余りと「特別保存」が確認された数件で、社会の耳目を集めた事件に該当する可能性があるとしています。

民事裁判では、1996年以降に最高裁で重要な憲法判断が示されたもので廃棄されていた34件と「特別保存」されていた3件、それに「特別保存」に指定されていながら廃棄された大分地裁の6件です。

調査の対象には、廃棄が明らかになった2004年に長崎県佐世保市で6年生の女子児童が同級生に刺されて死亡した事件や、オウム真理教の解散命令請求なども含まれるということです。

最高裁は、調査結果や今後の保存の方針などを報告書にまとめ、来年4月をめどに公表したいとしています。

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