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1997年に神戸市で起きた児童連続殺傷事件など重大事件の記録の廃棄が各地で発覚したことを受けて、最高裁判所は先月、廃棄の経緯や保存のあり方について報告書をまとめ、公表しました。

最高裁の戸倉長官は、14日に開かれた、全国の高等裁判所の長官や地方裁判所の所長などが出席する会議の冒頭で、この問題について触れ、「歴史的、社会的意義を有する多くの記録が失われる事態となった原因は最高裁の対応の不適切さにあり、率直に反省している」と述べました。

そのうえで「今後、さまざまな改革の取り組みを通じて、将来に向けて国民共有の財産としての記録の適切な保存に向けた運用を確保していくことが重要だ」と述べました。

最高裁長官が全国の裁判所長などを前にこの問題に言及したのは初めてとみられます。

会議は15日まで開かれ、司法行政の課題について話し合われます。

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#法律(裁判記録廃棄)