イタリア、中国人渡航者へのコロナ検査訴え EU諸国は消極的 https://t.co/eu5Y1pSALx
— ロイター (@ReutersJapan) 2022年12月30日
イタリアのメローニ首相は29日の記者会見で、欧州連合(EU)が中国からの渡航者に新型コロナウイルス検査を義務付けることを期待していると表明した。
ただ現時点ではそうした措置は必要ないとの意見や、EU全体で共通の立場を取るべきとの姿勢が大勢となっている。
中国での新型コロナ感染の急拡大と公式統計への疑念から、米国や日本は中国からの渡航者に対し陰性証明書の提示などを義務付けた。
EUではイタリアだけが中国からの入国者に対し抗原検査を求めている。メローニ氏は他のEU諸国が足並みをそろえないと効果的ではないと訴えた。
しかし仏健康リスク監視予測委員会(COVARS)のオートラン委員長はクラシック・ラジオに「科学的見地からは現段階では国境での管理を復活させる理由はない」と指摘した。
今のところ状況は管理されており、懸念されるような新しい新型コロナの変種が中国で流行する兆しはないと述べた。
ドイツとポルトガルも新たな渡航制限は必要ないとの立場を示し、オーストリアは中国人観光客が戻ることによる経済効果を強調している。
EU保健相会合は29日、共通の方針で合意することができないまま終了した。欧州委員会は「われわれは一体的に行動する必要があり、話し合いを続ける」とツイートしたが、協議がいつ再開されるか示さなかった。
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