米 下院議長選 造反議員の多くが支持に転じるも過半数に届かず #nhk_news https://t.co/OW71XlWmBr
— NHKニュース (@nhk_news) 2023年1月6日
アメリカ議会下院では多数派を占める野党・共和党の下院トップ、マッカーシー院内総務が議長選出を目指していますが、党内の保守強硬派の議員らが造反し、議長が決まらず、再投票が繰り返される事態が続いています。
共和党内では造反議員の説得が続いていて、議会開会4日目となった6日、マッカーシー氏は記者団に対し「われわれは前進し驚きを与えるつもりだ」と述べました。
そして日本時間の7日朝早く行われた13回目の投票で、これまで造反してきた20人の議員のうち、14人がマッカーシー氏への支持に転じました。
ただ選出に必要な過半数の票には3票足りず、議長が選出されない状況が続いています。
マッカーシー氏は、これまでに現職の議長の解任を求めやすくすることや、重要な委員会に保守強硬派を配置することに同意するなど造反議員に譲歩しています。
議長が決まらず、投票が10回以上行われるのは1859年以来、164年ぶりの異例の事態で、事態の打開に向けて共和党内で反対を続ける残りの議員の説得が続く見通しです。
【速報 JUST IN 】米議会下院 議長に共和党マッカーシー氏 15回目の投票で選出 #nhk_news https://t.co/0oZH4DcRPH
— NHKニュース (@nhk_news) 2023年1月7日
アメリカ議会下院は去年の中間選挙で野党・共和党が多数派を奪還しましたが、党下院トップ、マッカーシー院内総務の議長選出に党内の保守強硬派の議員らが反対し、議会が開会した3日以降、議長が決まらず、再投票が繰り返されていました。
共和党内で議員の説得が続けられた結果、議会開会4日目となった6日、13回目の投票で、これまで造反してきた20人の議員のうち14人がマッカーシー氏への支持にまわりました。
さらに議会休会を挟んで行われた15回目の投票で残る造反議員6人のいずれもが支持する議員を明らかにしなかったため、216票を獲得したマッカーシー氏が過半数に達し、7日、議長に選出されました。
議長選出の投票が10回以上行われるという164年ぶりの異例の事態は開会4日目に決着しましたが、バイデン政権との対決姿勢を強める方針だった共和党は、内紛によって出足からつまずいた形です。
米連邦議会 乱入事件から2年 議会で警備の警察官などを表彰 #nhk_news https://t.co/CM1rFbViCY
— NHKニュース (@nhk_news) 2023年1月7日
アメリカの連邦議会に、トランプ前大統領の支持者らが乱入した事件から2年となった6日、バイデン大統領は当時、議会で警備にあたっていた警察官などを表彰するとともに、民主主義のもろさと重要性を強調しました。
この事件はおととし(2021年)1月、アメリカ大統領選挙の当選者を確定させるための手続きが行われていた連邦議会議事堂に、選挙結果に不満を持つトランプ前大統領の支持者らが乱入したものです。
事件から2年となった6日、バイデン大統領はホワイトハウスで式典に臨み、議会で警備にあたっていて、のちに死亡した警察官や選挙結果を覆すよう圧力をかけられながら応じなかった選挙関係者、それに開票作業にあたったことで脅迫を受けた人など14人を民主主義を守ったなどとして表彰しました。
式典でバイデン大統領は、「アメリカは、あなたがたに借りがあるといっても過言ではない。あの日、民主主義が危機にひんしていた。1月6日は、われわれの民主主義は保証されたものではないことを示すものだ」と述べ、民主主義のもろさとその重要性を強調しました。
一方、連邦議会の周辺では事件について、正当な行為だったと主張する人たちおよそ100人が抗議集会を開きました。
集会に参加した女性は、「あの日、人々は集会を開いて抗議するという憲法で保障された権利を行使していただけだ」などと訴えていました。
アメリカのキニピアック大学が、12月に発表した世論調査では事件について「民主主義への攻撃だ」とする回答が54%、「大げさに騒ぎすぎだ」とする回答が41%と評価は分かれていて、事件から2年となる今も受け止めをめぐって分断が続いていることがうかがえます。
#米大統領選
ゴッホ「ひまわり」返還求め保有のSOMPOを提訴 元の所有者遺族 #nhk_news https://t.co/d2sITVFgA0
— NHKニュース (@nhk_news) 2023年1月7日
損害保険大手のSOMPOホールディングスが保有するゴッホの代表作「ひまわり」の所有権をめぐり、ナチス・ドイツによる迫害で強制的に売却させられたとして、元の所有者の遺族が絵画の返還などを求める訴えをアメリカの裁判所に起こしました。
これに対しSOMPO側は「所有権の正当性に疑いの余地はない」として「ひまわり」の所有権を全面的に擁護していく姿勢を明らかにしました。
ゴッホの代表作「ひまわり」は、1987年にSOMPOホールディングスの前身の安田火災海上保険がおよそ53億円で落札し、当時の絵画の落札額としては過去最高となり話題を呼びました。
先月、アメリカ中西部イリノイ州の連邦地裁に提出された訴状によりますと、原告はドイツ系ユダヤ人銀行家の遺族で相続人の3人で、1934年にナチス・ドイツによる迫害で「ひまわり」を強制的に売却させられたとしています。
3人は「ナチスにより奪われた作品だと知りながら購入し、商業的な利益を不当に得ていた」などとして、絵画の返還と、損害賠償としておよそ7億5000万ドル、日本円でおよそ1000億円の支払いを求めています。
これに対しSOMPO側は、正式な訴状を受け取っていないとしたうえで「35年前にオークションを通じて公式に購入したもので、所有権の正当性に疑いの余地はない」として、「ひまわり」の所有権を全面的に擁護していく姿勢を明らかにしました。
#法律