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スーダンでは今月15日以降、軍と、その傘下にあった準軍事組織のRSF=即応支援部隊との間で武力衝突が続き、WHO=世界保健機関によりますと、これまでに少なくとも400人以上が死亡したということです。

双方は、イスラム教徒が日中の飲食を断つ断食月ラマダンが明けた21日、3日間の停戦合意を発表しましたが、戦闘は23日もおさまらず、首都ハルツームの大統領官邸や国際空港の周辺で衝突が起きていると現地のメディアなどが伝えました。

各国が国外退避の動き

こうした中、アメリカとイギリスは、それぞれ軍の航空機を投入し、外交官やその家族などをスーダンから退避させたと発表しました。

またドイツ国防省も23日、ツイッターに「ドイツ国民の退避作戦が進行中だ」と投稿し、スーダンから国民を退避させる作戦を進めていることを明らかにしました。

さらにサウジアラビア政府は22日、自国民や外国籍の市民あわせて150人余りを、陸路で、ハルツームから700キロ離れた紅海沿岸のポートスーダンまで移動させ、その後、海軍の艦船などでサウジアラビアに退避させています。

10台以上の大型バスなどが車列

国連機関も職員らの退避を進めているとみられ、フランスのAFP通信は23日、車体にユニセフ=国連児童基金と書かれた車両や大型バスなど10台以上が車列を組んでハルツームから退避する映像を配信しました。

映像では、車体にユニセフ=国連児童基金と書かれた車両や大型バスなど10台以上が車列を組んでハルツーム市内を移動する様子が確認できます。

AFP通信によりますと、車列はハルツームから北東におよそ700キロ離れた紅海沿岸のポートスーダンに向かったということです。AFP通信は、車列には市民が乗っているとしていますが、市民の国籍や職業など詳しい情報は示していません。

スーダンでは、インターネットを使った通信がほとんどできなくなっているとも伝えられ、退避に向けた連絡調整や安全な避難経路の確保が難しい状況が続いています。

フランス“約100人がジブチ到着” 退避中に攻撃でけが人の情報も

フランス政府は、スーダンに滞在していたフランス国民など、およそ100人を乗せた最初の軍の輸送機が、周辺国のジブチに到着したと23日、発表しました。

この中にはEUヨーロッパ連合のほかの加盟国の国民や、スーダンにあるEUの代表部の外交官も含まれ、退避の作戦はジブチに駐留するフランス軍などが遂行したとしています。

ジブチフランス軍の基地で撮影された映像では、大人や子どもなど数十人が輸送機から降り、兵士に付き添われながら歩く様子が映っています。

フランスは、ハルツームにあるフランス大使館の車列が、退避しようとしたところ、攻撃され、けが人が出たと、スーダン軍などが発表していますが、これについてフランス政府は今のところコメントしていません。

スーダンには、武力衝突が起きる前、200人余りのフランス人が滞在していたということで、フランス政府は引き続き、第2陣の退避に向けた作戦を進めているということです。

カナダ トルドー首相「外交官は安全 国外に退避」

カナダのトルドー首相は23日午後、ツイッターに「スーダンにおけるカナダの業務を一時的に停止した。外交官は安全で、国外に退避して勤務している」と投稿し、外交官の退避が完了したことを明らかにしました。

またカナダの公共放送CBCによりますと、スーダンには少なくともおよそ1600人のカナダ人が在留しているとみられるということで、トルドー首相は「スーダンにいるカナダ人を支援するためのあらゆる可能な選択肢を検討している。危険で、急速に変化する現場の状況を非常に懸念しており、影響を受けているカナダ人と連絡を取り合っている」としています。

そして「われわれは、すべての当事者が即時停戦に合意し、地域のパートナーとの調停に向けて努力することを強く求める」と呼びかけました。

自衛隊は、スーダンにいる日本人の国外退避に向けて、C130輸送機とC2輸送機、KC767空中給油・輸送機の合わせて3機を周辺国ジブチに派遣しました。

ジブチの国際空港にある自衛隊の活動拠点では、日本時間の24日午前0時すぎの時点で3機のうちC2輸送機など一部の機体が確認できましたが、現地が日没を迎えたことなどから、その後の機体の状況や活動拠点の様子は外側からはうかがえませんでした。

スーダンに滞在している日本人はおよそ60人で、関係者によりますと、在留邦人はスーダンの首都ハルツームから別の都市へ陸路で移動しているということです。

派遣された部隊は、外務省などと連絡を取り合いながら、陸路で移動してきた在留邦人を自衛隊の輸送機に乗せてスーダン国外に退避させるものとみられます。

岸田首相「邦人の安全確保に全力を挙げて対応」

岸田総理大臣は24日午前、総理大臣官邸に入る際、「スーダンの邦人の退避に関しては、現在、現地の状況を踏まえながら鋭意、対応しており、随時報告を受けている。邦人の安全に関わるので詳細は控えたい。引き続き、邦人の安全確保、退避に関係各国とも緊密に連携しながら全力を挙げて対応していきたい。現地の状況が明らかになる中で発表できることは随時発表していきたい」と述べました。

松野官房長官 「在留邦人 生命や身体に影響との情報に接せず」

松野官房長官は午前の記者会見で「ハルツーム市内では国際空港周辺も含め交戦が続いており、現地の情勢は流動的だ。市街戦が行われているため外出は一切できず、大部分の地域で停電と断水が続いている」と述べました。

一方で「これまでのところ在留邦人およそ60人について生命や身体に影響が及んでいるとの情報には接していない。引き続き邦人の安全確保と退避を含め、関係各国とも緊密に連携しつつ対応に万全を期す考えだ」と述べました。

フランス政府は24日、スーダンでの2日間にわたる退避作戦の結果、首都ハルツームからあわせて388人フランス空軍によって周辺国のジブチに退避させたと発表しました。

この中には自国民のほか、日本人を含む外国人もいるとしていますが、詳しい人数の内訳は明らかにしていません。

一方、自衛隊は、スーダンにいる日本人の国外退避に向けて、C130輸送機とC2輸送機、KC767空中給油・輸送機の合わせて3機を周辺国ジブチに派遣しました。

ジブチの国際空港にある自衛隊の活動拠点では、日本時間の24日午前0時すぎの時点で3機のうちC2輸送機など一部の機体が確認できましたが、現地が日没を迎えたことなどから、その後の機体の状況や活動拠点の様子は外側からはうかがえませんでした。

スーダンに滞在している日本人はおよそ60人で、関係者によりますと、在留邦人はスーダンの首都ハルツームから別の都市へ陸路で移動しているということです。

派遣された部隊は、外務省などと連絡を取り合いながら、陸路で移動してきた在留邦人を自衛隊の輸送機に乗せてスーダン国外に退避させるものとみられます。

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