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自治体の中には防災情報の発信にツイッターを活用するところが多くなっていますが、ツイッターの閲覧や投稿回数の制限など相次ぐ仕様の変更で影響が出てきています。災害時に避難情報などの発信ができなくなっている自治体も出ていて、防災情報をメールやホームページなどでも確認するよう呼びかけています。

自治体 突然ツイートできず

起業家のイーロン・マスク氏が買収して以降、ツイッターは仕様の変更が相次いでいて、最近では自動で投稿できる回数や閲覧回数が制限されるようになっています。

熊本県では、災害時に市町村が県独自の防災情報システムに避難指示などの情報を入力すると、ツイッターやメール、それに報道機関などに一斉に伝える「Lアラート」など複数の方法で配信されるようにしています。

ツイッターには県の防災アカウントから市町村の避難情報などを発信していましたが、熊本県によりますと先月30日の大雨の際や河川が氾濫するなどの被害が出た今月3日の大雨の際にツイッターの投稿ができなくなったということです。

ツイッターで配信できない投稿がたまって県のシステムに負担がかかり、他の方法でも情報発信ができなくなるおそれがあるとして、熊本県は今月5日、ツイッターでの情報発信を停止しました。

その後、熊本県が調べたところ、自動で投稿できる回数が1日50件までに制限されていることがわかったということです。

県内には45の市町村があり、避難情報が1件ずつ出されるだけでほぼ上限に達するということです。

熊本県危機管理防災課の時松昌徳班長は「雨がひどくなり市町村から相次いで避難情報が出されたタイミングで突然ツイートができなくなり非常に困りました。速報性があるツイッターは災害時に有効なツールで、熊本県でもこれまで積極的に防災情報を発信してきたので、影響は大きいです。ツイッターの運用を今後どうするかは決まっていませんが、当面は県のホームページや防災メールなどで情報を確認してほしい」と話しています。

利用者 検索したけど表示されず

一方、ツイッターで閲覧制限がかけられていることで利用者が災害時の防災情報を得るのにも影響が出ました。

熊本県で大雨が続いていた今月3日、県内に住んでいると見られる人から、防災の情報を得るのに支障が出たという投稿が相次ぎました。

「本当に不便。リアルタイムな情報が欲しくて検索したけど、表示されない」
「大事な災害関係の情報が入ってくるツールが減るのは痛い」

閲覧制限は、投稿一覧の画面をスクロールするだけでもかかるとみられていて、大雨に関する情報を検索していた利用者などが投稿を読み込めなくなったとみられます。
熊本市に住む31歳の女性は3日の朝、近所の川が増水して氾濫のおそれがあるというニュースを聞き、リアルタイムの情報を得ようとツイッターで検索しました。

しかし、閲覧の制限を超えたという画面に切り替わってしまい、情報を確認することができなくなりました。

女性は去年、引っ越してきたばかりで近くに知人もおらず、夫も仕事に出かけていて生後2か月の男の子と2人で不安な時間を過ごしたということです。

女性は「テレビなどでは身近な情報をリアルタイムで得ることが難しいので、地震や台風の際にはよくツイッターを使っていました。情報がないと世界が狭くなってしまったような感覚で、不安が募っていきました」と話していました。

専門家「リスクが顕在化した」

今回、大雨の際、ツイッターによる情報発信や情報収集に影響が出たことについて、災害時の情報伝達に詳しい山梨大学の秦康範准教授は、情報インフラを民間企業の無料サービスに頼ってきたリスクが顕在化したと指摘します。

今回のケースについて秦准教授は「多くの人がスマホを持つようになり、ツイッターは拡散力がある、防災行政無線と同じか、それ以上に大切な情報インフラとなっています。そのため行政もツイッターでの発信に力を入れてきましたが、外資系の民間企業の無料サービスに依存していたリスクが今回顕在化したのだと思います。ツイッターは地域の情報をリアルタイムに確認できる速報性という点ではほかのメディアを圧倒しています。閲覧規制がかかったのですぐに代わりを探すのは難しいのが現状です」と指摘しました。

また、災害時に、避難情報など防災に関する情報をどう得るかについては「自治体は、防災行政無線やホームページなど、すでにある手段を最大限活用することが求められますし、情報を受け取る側も、各メディアのアプリや地上デジタル放送の防災情報、信頼できる機関のホームページなどを確認することが大切です。また、ピンポイントの情報を得るためには、やはり近所とのつながりを作り、災害時にやりとりできるような環境を作っておくことも必要になってくるかもしれません」と話しています。

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