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藤井八冠はすでに今年度4つ目の防衛戦となる「竜王戦」七番勝負に臨んでいて、その後も「王将」や「棋王」などの防衛戦が続きます。

藤井八冠「見合った力があるかといえば、まだまだ」
「王座」を獲得し、将棋界で史上初となる八大タイトル独占を達成した藤井聡太八冠(21)は対局後に「早い段階からかなり激しい展開になり、苦しくなってしまった。結果は幸いしたが、この経験を糧にして、もっと実力をつけていかなくてはいけないなと感じています」と話していました。

そして史上初の八冠独占について尋ねられると「結果は良かったが、それに見合った力があるかといえばまだまだだと思うので、引き続き実力をつけていくことが必要かなと思います」と話していました。

永瀬九段「いまの自分の全力は出せた」
対局後、敗れた永瀬拓矢九段(31)は「前回のタイトル戦である棋聖戦の時よりはだいぶ差が縮まったと思うが、終盤でチャンスがあったときに決定力が足りずに負けてしまうということを2局続けてしまった。全体的には1局1局、全力で挑むことができて、いまの自分の全力は出せたのではないかと思う」と振り返りました。

一方、今回、敗れたことで無冠となったことについて尋ねられると、「公式戦で藤井さんに教えていただいて、勝負が始まる前とあとでだいぶ見えてきたものも違うかなと思う。個人としては悲観せずに今までどおり一歩一歩、がんばっていきたいと思います」と話していました。

師匠の杉本昌隆八段「全冠制覇もゴールではありません」
藤井聡太さんが史上初の「八冠」を達成したことを受けて、藤井さんの師匠の杉本昌隆八段は、「王座獲得、そして史上初となる八冠達成本当におめでとう。どんなに険しい道でも臆せず挑戦し、考え抜いた末に最後は必ず正解にたどり着く。それは、私たちが持っている『人間力』を大事にして、その能力を十全に発揮したからでしょう。全冠制覇も藤井八冠にとってはゴールではありません。これからも自分の信じる道を突き進んでください。期待しています」とコメントを発表しました。

日本将棋連盟 羽生善治会長「前人未到の金字塔」
日本将棋連盟羽生善治会長は、「八冠達成、誠におめでとうございます。継続した努力、卓越したセンス、モチーベーション、体力、時の運、すべてが合致した前人未到の金字塔だと思います。今後も将棋の更なる高みを目指して前進を続けられる事を期待します」とコメントを発表しました。

21:00ごろ

藤井さんの地元も歓喜
藤井さんの地元、愛知県瀬戸市の「せと銀座通り商店街」では店舗のシャッターを将棋盤に見たてて対局をリアルタイムで再現する“シャッター大盤”が用意され、ファンたちが勝負の行方を見守りました。

最終盤では一手指すごとにどよめきが起き、午後9時ごろ、藤井さんの勝利が決まると大きな歓声と拍手が巻き起こりました。集まったファンたちはバンザイをしたあと、くす玉を割って喜びを分かち合っていました。

《これまでの局面の形勢は》
王座戦」五番勝負の第4局、藤井七冠の持ち時間がつきて終盤にさしかかった局面について、深浦康市九段(51)は「夕食休憩までは永瀬王座が優勢だったが藤井七冠が粘りを発揮して『竜』を使って押し返したのはすばらしい手だった。今は逆転して藤井七冠が優勢な状況だ」と分析しました。

その上で、今後の展開について「永瀬王座は優勢な局面から逆転されたが身上の粘り強さを発揮できるかどうかにかかっている。このまま押し切れれば藤井七冠が勝つだろうが、第2局が200手を超えて決着したように、最後は精神力の勝負で集中を切らさなかった方が勝つことになる」と指摘しました。

20:30すぎ

永瀬王座も「1分将棋」に 一進一退の攻防続く
王座戦」第4局は、午後8時半すぎ、永瀬拓矢王座も持ち時間の5時間を使い切って1手を60秒未満で指す「1分将棋」に入りました。藤井聡太七冠はすでに午後8時前に「1分将棋」に入っていて、一進一退の攻防が続いています。

20:00前

藤井七冠が「1分将棋」に 永瀬王座も持ち時間30分切る
王座戦」第4局は、午後8時前、藤井聡太七冠が持ち時間の5時間を使い切って1手を60秒未満で指す「1分将棋」に入りました。

一方、永瀬拓矢王座も残りの持ち時間は30分を切っています。対局は互いに譲らない展開となっています。

午後5時半に対局再開 今夜決着へ
王座戦」五番勝負の第4局は、午後5時半に夕食休憩を終えて対局が再開しました。

残りの持ち時間は、藤井聡太七冠が50分、永瀬拓矢王座は2時間2分です。対局は今夜決着する見通しです。

17:00

夕飯休憩 藤井七冠は天丼 永瀬王座は再びカレー
王座戦」五番勝負の第4局は、午後5時に夕食休憩に入りました。

藤井聡太七冠が「海老天丼」で飲み物は緑茶を、永瀬拓矢王座が昼食と同じ「ビーフカレー温野菜添え」で飲み物はアイスカフェラテを注文したということです。

対局は午後5時半に再開されます。

15:10

3時のおやつ 藤井七冠はケーキ 永瀬王座はパフェ

王座戦」五番勝負の第4局は、午後3時をまわり、おやつが出されました。

藤井聡太七冠が注文したのは「丹波栗とラズベリーのケーキ」、飲み物はアイスティーとパイナップルジュースということです。

永瀬拓矢王座が注文したのは、「シャインマスカットのパフェ」、飲み物はアイスカフェラテとグレープフルーツジュース、それにパイナップルジュースでした。

永瀬王座も1時間を超える長考に入り、残りの持ち時間はおよそ3時間。一方、藤井七冠の持ち時間は残り1時間半となっています。

14:00

プロ棋士による「大盤解説」始まる
対局が行われている京都市内のホテルでは、午後2時からプロ棋士が対局の情勢などを説明する「大盤解説」が始まりました。集まった将棋ファンおよそ180人が解説を聞きながら勝負の行方を見守っています。

解説者によりますと、序盤から攻めあう激しい展開で、午後3時の時点では先手の永瀬王座のペースで対局が進んでいるということです。

京都府八幡市から来た40代の男性は「もしかしたら決着がつくかもしれないと仕事を休んで来ました。永瀬王座の研究がとても深くてものすごくいい勝負です。結果が楽しみです」と話していました。

13:00

対局再開 藤井七冠持ち時間 残り2時間12分
王座戦」五番勝負の第4局は、昼食休憩を終えて、午後1時に対局が再開されました。この時点で藤井聡太七冠の残り時間は2時間12分と、持ち時間5時間の半分を下回っています。

このあと午後3時にはおやつも提供される予定です。

12:10

昼食休憩 藤井七冠は寿司 永瀬王座はカレー

【動画】注文された寿司とカレー
王座戦」五番勝負の第4局は、午後0時10分、昼食休憩に入りました。対局は午後1時に再開されます。

持ち時間5時間のうち、ここまで挑戦者の藤井聡太七冠が2時間48分を、永瀬拓矢王座が21分を使っていて、消費時間では午前中から大きな差がついています。

昼食は、藤井七冠が「寿司盛り合わせ(お吸い物付き)」で飲み物は緑茶を、永瀬王座が「ビーフカレー温野菜添え(サラダ付き)」で、飲み物はアイスカフェラテとグレープフルーツジュースを注文したということです。

9:00

王座戦」第4局 始まる
藤井聡太七冠が永瀬拓矢王座に挑戦する将棋の八大タイトルの1つ、「王座戦」五番勝負の第4局が11日午前9時、京都市のホテルで永瀬王座の先手で始まりました。

王座戦」五番勝負は第1局は永瀬王座が、第2局と第3局は藤井七冠がそれぞれ勝利し、藤井七冠がタイトル獲得まであと1勝としています。「王座」は藤井七冠が保持していない唯一のタイトルで、きょうの対局に勝つと史上初の八冠独占となります。

勝敗は11日夜に決まる見通し
一方、永瀬王座は「王座戦」4連覇中で、防衛を果たすとこのタイトルでは3人目となる永世称号名誉王座」の資格を獲得できるため、粘りを見せて最終局まで持ち込むか注目されます。

2人は練習将棋を指す研究仲間としても知られ、ここまでの3局、いずれも最終盤まで互いに譲らない熱戦が繰り広げられています。

持ち時間はそれぞれ5時間で、勝敗は11日夜に決まる見通しです。

注目
藤井「七冠」に至るこれまでのタイトル歴は
藤井聡太さん(21)は、2016年、中学2年のときに史上最年少となる14歳2か月でプロ入りしました。デビュー後から前人未到の29連勝を達成するなど快進撃を続け、2020年7月には17歳11か月で「棋聖戦」を制して初タイトルを獲得し、30年ぶりに最年少記録を更新しました。

その後も、
▽2020年8月には18歳1か月で「王位」を獲得し「二冠」。
▽2021年9月には19歳1か月で「叡王」を獲得し「三冠」。
▽2021年11月には19歳3か月で「竜王」を獲得し「四冠」。

▽去年(2022)2月には19歳6か月で「王将」を獲得して「五冠」。
▽ことし3月には(2023)20歳8か月で「棋王」を獲得して「六冠」。
▽ことし6月には20歳10か月で「名人」を獲得して「七冠」といずれも最年少記録を更新しました。

また、「六冠」と「七冠」を獲得したのは羽生善治九段(53)以来、2人目でした。

そして11日の対局に勝利して「王座」を獲得すれば、21歳2か月で史上初の「八冠」達成となります。

注目
全冠制覇の歴史 藤井八冠どこまで防衛を続けるか
将棋のタイトル戦は、昭和のはじめに今の「名人戦」が始まり、その後、名前を変えながらタイトルが増えていきました。

▽1957年に升田幸三実力制第四代名人が「王将」、「竜王」の前身の「九段」、「名人」を獲得して当時の三冠を独占し、
▽その2年後には大山康晴十五世名人も同様に三冠を達成しました。

大山十五世名人は、
▽1960年に「王位」を加えた当時の「四冠」を独占。
▽1963年に「棋聖」を加えた「五冠」を独占しています。

その後タイトルが7つとなり、
日本将棋連盟の会長を務める羽生善治九段が1996年に「棋王」、「王座」、「棋聖」、「王位」、「名人」、「竜王」、「王将」を獲得し、当時の「七冠」を独占しました。

そして2017年に「叡王」が加わって八大タイトルとなり、
▽今回、藤井聡太さんが「棋聖」、「王位」、「叡王」、「竜王」、「王将」、「棋王」、「名人」、「王座」を獲得し、史上初の「八冠」独占を果たしました。

2018年には8つのタイトルを8人の棋士が分け合う「群雄割拠」の構図となった将棋界ですが、プロ入りからわずか7年で藤井さんがすべてのタイトルを独占し、防衛も合わせた獲得数は「18期」と歴代7位です。

さらに藤井さんは初めてタイトルを獲得してから一度も失冠することなく防衛を続けていて、タイトル連続獲得「18期」は、大山十五世名人の「19期」に次いで2番目の記録です。

藤井さんは、現在行われている「竜王戦」七番勝負をはじめとする防衛戦で棋士たちの挑戦を受け、このほかにも「一般棋戦」と呼ばれる公式戦など過密なスケジュールで対局に臨みます。

羽生九段は、1996年2月に「王将」を獲得して七冠を達成し、同じ年の7月には「棋聖」を失冠していて、ことし8月のNHKの取材に対し、「いつかは負けるときが来るとは思っていたので、当時はそういうときがついに来たのかなと思っていました。一年中タイトル戦があって、相手はそのとき非常に調子のいい充実した人が挑戦者になっているので、体力的にも技術的にも大変だと思います」と話していました。

若手も台頭している将棋界で、藤井さんがトップ棋士たちを相手にどこまで防衛を続けるか、注目されます。

挑戦受ける永瀬拓矢王座 「軍曹」の異名も
藤井聡太七冠の挑戦を受ける永瀬拓矢王座は、横浜市出身の31歳。2009年に四段に昇段してプロ棋士になりました。

これまで合わせて12回、タイトル戦に登場し、「叡王」を1期獲得したほか、「王座」を4連覇中で、今回の防衛を果たすと、このタイトルでは3人目となる永世称号名誉王座」の資格を獲得します。

将棋に対して厳しく熱心な姿勢から「軍曹」の異名で呼ばれ、藤井七冠とはふだんから練習将棋を指す研究仲間として知られています。

2人の公式戦の対戦成績はこれまで藤井七冠が13勝、永瀬王座が6勝です。このうち、去年の「棋聖戦」五番勝負では藤井七冠が3勝1敗でタイトルを防衛しましたが、第1局では、同じ局面を繰り返す「千日手」が2度成立するという異例の展開を経て、「指し直し」の結果、永瀬王座が勝利するなど、白熱した対局を繰り広げました。

今回の「王座戦」でも200手を超える対局や最終盤での逆転など、熱戦が続いています。

竜王戦舞台の寺「藤井七冠には8をそろえて来てほしい」
来週、藤井聡太七冠による「竜王戦」の対局が予定されている京都市世界遺産仁和寺(にんなじ)」でも、寺の僧侶たちが勝負の行方に注目しています。境内にある部屋には僧侶や職員15人ほどが集まり、「八冠」などと書かれたうちわを手に、ネット配信されている対局の様子を見守っていました。

仁和寺の瀬川大秀門跡は、「仁和寺は西暦888年に創建されるなど数字の8に縁があるので、藤井七冠には8をそろえて仁和寺に来てもらえるように願っています」と話していました。

過去 藤井さんに勝利の大学院生「気づけば次元が違う強さに」
京都大学の将棋部では、部室に部員が集まって対局を見守っています。

部員たちはオンラインなどの情報をもとに、藤井七冠と永瀬王座の対局を一手ずつ再現し、次の手を予想しながらどちらが優勢か分析していました。

部員の1人で、大学院生の生川康太朗さん(24)は、小学5年の時に愛知県で行われた大会で、当時小学2年だった藤井聡太さんに勝利した経験があるということです。

生川さんは、「藤井さんは当時から強いと言われていましたが、一度勝つことができました。ただ、その後の成長がすさまじく早く、気がついたら次元が違う強さになっていて、この人は勝つべくして勝っているんだなと思っていました。こうして活躍しているのを見ると刺激になります」と話していました。

藤井七冠の地元「歴史的快挙を見届けたい」
瀬戸市の文化センターでは、11日午後4時からパブリックビューイングを行うことにしていて、会場の会議室では、午前中から市役所の職員が椅子を並べたり、対局を中継で映し出すスクリーンを設置したりしていました。また、「藤井聡太七冠王座獲得八冠へ」と書かれた横断幕が掲げられ、勝利を祝うためのくす玉も準備されていました。

瀬戸市文化課の加藤有理香さんは「きょうは大勢来ると予想してこれまでよりも広めの部屋にしました。きょう八冠を決めてくれると信じて、歴史的快挙を市民の皆さんと見届けたいです」と話していました。

瀬戸市の「せと銀座通り商店街」では、服屋を営む飯島加奈さんが店舗のシャッターを将棋盤に見たてて、対局をリアルタイムで再現する“シャッター大盤”の準備をしていました。

飯島さんは、6年余りにわたって“シャッター大盤”を続けてきたということで、「ずっと応援してきたので、八冠を目の前にして感情が高ぶっています。きょうは昼過ぎから全国のファンがここを訪れ、瀬戸が大熱狂すると思うので、私も最後まで応援したいです」と話していました。

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