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米商務省が9日発表した昨年11月の貿易収支の赤字額は前月比2.0%減の632億ドルと市場予想(650億ドル)に反し縮小した。輸入が減少した。

10月の赤字額は当初発表の643億ドルから645億ドルに小幅改定された。

11月は内需の減速を反映し消費財の輸入が1年ぶりの低水準に落ち込んだ。同時に外需の冷え込みを受け、輸出も減少。2022年以降、世界各国の中央銀行がインフレ対応に大幅な利上げを実施してきたことを背景に、国内外で需要が鈍化している。

キャピタル・エコノミクスのアンドリュー・ハンター副チーフエコノミストは「輸出と輸入の双方が低調だったことで、海外の経済成長鈍化に歩調を合わせるように米国の内需が軟化しつつあることが示唆された」と述べた。

<輸入と輸入が共に1.9%減>

輸入は1.9%減の3169億ドル。モノの輸入は2574億ドルと、2.3%減少した。

消費財の輸入が41億ドル減少し、22年11月以来の低水準となった。携帯電話やその他の家庭用品が19億ドル減少したほか、医薬品や石油製品などの工業用品も減少。一方、原油は15億ドル増加した。

資本財は7億ドル減少。掘削・油田設備の減少が響き、第4・四半期も企業の設備投資の低迷が続いたことが示唆された。

輸出は1.9%減の2537億ドル。モノの輸出は1680億ドルと、54億ドル減少した。原油価格の下落を主因に原油の輸出が10億ドル減少したほか、工業用品・素材が36億ドル減少した。非貨幣用金や有機化学品も減少。全米自動車労働組合(UAW)によるストライキの影響で生産が遅延し、自動車・部品・エンジンの輸出も減少した。

消費財の輸出は22年12月以来の低水準。一方、資本財の輸出は過去最高となった。

モノの貿易赤字は0.6%減の894億ドル。インフレ調整後では2.7%減の848億ドル。

対中国のモノの貿易赤字は24億ドル減の215億ドル。輸入が大幅に減少した。中国からの輸入は大半の企業が年末商戦の注文を完了させる11月に減少する傾向がある。中国へのモノの輸出も減少した。

一方、サービス貿易は黒字で、黒字額は262億ドルと、18年3月以来最高となった。

サービス輸入は1億ドル減の596億ドル。旅行が増加したものの輸送の減少で相殺された。

サービス輸出は6億ドル増の857億ドルと過去最高。旅行やその他のビジネスサービス、輸送などが増加した。

ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、ルベーラ・ファルーキ氏は「国内外の需要と成長の軌道が鈍化することを踏まえると、今後の貿易の流れの見通しはおそらく穏やかなものになるだろう」と述べた。

#経済統計(アメリカ・貿易統計>貿易赤字・11月・2.0%減の632億ドル・輸入減少)

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#経済統計(アメリカ・貿易統計>貿易赤字・10月・5.1%増の643億ドル・輸出が減少)