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ロバート・ルービン元米財務長官は24日、米国は連邦財政赤字に関して「ひどい状況」にあると指摘し、財政悪化に対処するため増税を行うべきだと述べた。

  ルービン氏はブルームバーグ​テレビジョンの番組「ウォールストリート・ウィーク」でのインタビューで、「リスクは莫大であり、そのうち幾つかは金利上昇のように既に現実のものとなっている」と語った。米長期債利回りがここ数年でおよそ3ポイント上昇しているのは、財政見通しとそれがインフレに与える影響によるところが大きいとした。

  ルービン氏は、クリントン元大統領が財政緊縮策を打ち出した1990年代初頭よりも現在の方がリスクはさらに大きいとした上で、ユーロ危機の際にドイツ債に対するギリシャ債のプレミアム(上乗せ金利)が急拡大したように、市場が「現実から乖離(かいり)」した時に「激しい修正」が起こるリスクがあると説明した。

  「将来的には歳出と税の両方に対処しなければならない」が、「現実的に考えれば」大部分は税に頼らざるを得ないと思うと同氏は話した。

  ルービン氏は2000-22年に膨らんだ連邦債務の約60%は共和党政権が実施した減税によるものだと推定。これらの減税がなければ連邦債務の対国内総生産(GDP)比率は約100%ではなく63%程度になっていただろうと述べた

原題:Rubin Says US in a ‘Terrible Place’ on Deficit, Urges Tax Hikes(抜粋)

#ロバート・ルービン「米国は連邦財政赤字に関してひどい状況にある」「将来的には歳出と税の両方に対処しなければならないが、現実的に考えれば大部分は税に頼らざるを得ないと思う」「2000-22年に膨らんだ連邦債務の約60%は共和党政権が実施した減税によるものだ」「これらの減税がなければ連邦債務のGDP比率は約100%ではなく63%程度になっていただろう」