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中米のエルサルバドルで4日、大統領選挙が行われ、現職のナジブ・ブケレ大統領が勝利を宣言しました。憲法を制限した強権的なギャング対策で世界最悪とされた国の治安を劇的に改善させたブケレ氏の再選は、暴力のまん延が深刻な中南米のほかの国々にも影響を及ぼす可能性があります。

中米のエルサルバドルの任期満了に伴う大統領選挙には、現職のブケレ大統領を含む6人が立候補し4日、投票が行われました。

ブケレ氏は現地時間の午後7時前、旧ツイッターのXで大統領選挙の得票率が85%に上ったと示し「世界の民主主義の全歴史における記録だ」と勝利を宣言しました。

ブケレ氏は、憲法で保障された権利を一時的に制限するなどしてギャングのメンバーを大量に拘束し徹底的な取締りを行いました。

その結果、世界最悪だった人口当たりの殺人事件の件数は大幅に減少し国民から圧倒的な支持を得ました。

ただ、その強権的な手法は国際社会や人権団体などから批判も受けています。

ブケレ大統領による治安対策は暴力のまん延に苦しむ中南米のほかの国々から注目されていて、再選はこうした国々の政策にも影響を及ぼす可能性があります。

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