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英バッキンガム宮殿は5日、チャールズ国王(75)ががんと診断されたと発表した。がんの種類については明らかにしなかった。

王室によると、1月に前立腺肥大の処置のために入院していた際に、別の懸念すべき問題が発見されたという。

王室は、前立腺がんではないとしている。

国王は5日に治療を開始し、治療中は公の場に姿を見せる公務は延期される。英首相との面会といった公務は通常通り継続するという。

王室は通常、一族の健康状態の詳細についてはプライベートなこととして公表しないが、王室は声明で「国王は憶測を避け、世界中でがんに苦しむ人々への理解の一助になることを願い、自身の診断結果を公表することを決めた」と明らかにした。

公務を退き、米国に移住したヘンリー王子は、国王と病気について話し、数日中に英国に向かう予定。関係筋が明らかにした。

スナク首相は短文投稿サイトのX(旧ツイッター)で「国王がすぐに完全に回復することに疑いの余地はない。国全体が国王の回復を祈っている」とお見舞いのメッセージを寄せた。

バイデン米大統領は5日、チャールズ国王のがん診断について聞いたばかりだが「心配している」とし、後日電話する予定と話した。

また、ウィリアム皇太子(41)は7日に公務に復帰する。ケンジントン宮殿が発表した。妻キャサリン妃(42)が腹部の手術を受け、約2週間入院したことを受け、公務を休んでいた。

イギリス王室は5日、チャールズ国王ががんと診断され治療を始めたと発表しました。詳しい病状などは明らかにしていませんが、一般市民の前に姿を見せての公務は当面見送るとしています。

75歳のチャールズ国王は、肥大した前立腺の治療のため1月26日からロンドン市内の病院に入院し、29日に退院しましたが、イギリス王室によりますとがんはこの際に見つかったということです。

前立腺がんではないという以外、がんの詳しい部位や進行の程度は明らかにしていませんが、5日からロンドン市内の病院に通いながら治療を受け、医師団の勧めで一般市民の前に姿を見せての公務は当面見送るとしています。

王室は声明で「国王は医療チームの迅速な対応に感謝し、1日も早く公務に全面的に復帰できるのを楽しみにしている」とした上で「国王は臆測を避けるとともに、がんの影響を受ける世界中の人々に対する理解の一助にしてもらいたいと診断結果を公表することにした」としています。

チャールズ国王はおととし9月、母親のエリザベス女王の死去に伴い、イギリスの君主として史上最年長の73歳で即位しました。

国王のがんについてイギリスメディアは大きく報じ、一部のメディアは、2020年に公務から退いたあと王室批判を続けてきたと伝えています。

英 スナク首相 「すぐに全快と確信」
チャールズ国王の診断結果の発表を受け、イギリスのスナク首相はSNSに「国王陛下の完全かつ速やかな回復を願っています。すぐに全快されると確信しているし、国中が陛下の健康を祈っています」と投稿しました。

ロンドン在住の男性「無事であること願っています」
ロンドンに住む30代の男性は、「医師にはどうかチャールズ国王を助けてほしいです。無事であることを願っています」と話していました。

60代の女性は、「国王は、つい最近即位したばかりで、長い治世を期待していただけに本当に同情します。ただ、がんがどうなるかは誰にもわかりません。バッキンガム宮殿の発表を待ちたいと思います」と話していました。

また、10年前にスウェーデンからイギリスに移り住んできたという男性は、「少しショックです。国王は即位したばかりなので、元気になることを願っています」と話していました。

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