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アメリカ軍が、兵士が死亡した攻撃への報復措置としてイラクやシリアで空爆を行ったことに対し現地で反発が広がる中、イランの支援を受ける民兵組織は新たにアメリカ軍が駐留する基地を攻撃したと主張しました。さらに攻撃を続ける構えも示していて、衝突に歯止めがかかる見通しは立っていません。

アメリカ軍は中東のヨルダンで兵士3人が死亡した攻撃への報復措置として、2日、イラクとシリアにあるイランの軍事精鋭部隊の施設などを空爆しました。

これに対し現地で反発が広がる中イランの支援を受ける民兵組織、イラクイスラム抵抗運動」は声明を出し、4日シリア東部デリゾール県にあるアメリカ軍が駐留する基地を無人機で攻撃したと主張しました。

この中で「敵の拠点を破壊し続ける」として、今後もアメリカ軍への攻撃を続ける構えを示しています。

シリア国内の情報を集めている人権団体は、今回の攻撃は4日の夜から5日にかけて行われ、基地でアメリカ軍とともに活動していたクルド人勢力の7人が死亡したとしています。

アメリカの報復措置には、民兵組織側による攻撃を抑止するねらいがありましたが、衝突に歯止めがかかる見通しは立っていません。

ロシアのネベンジャ国連大使は5日、米国がイラクとシリアで空爆を行ったのは再選を目指すバイデン米大統領が自身のイメージを高めるためであり、米兵への攻撃に対する報復ではないと非難した。

ロシアが要請した空爆に関する安全保障理事会会合で、米国の「力を誇示する」行動には正当性がないと述べた。

米国のウッド国連次席大使は、武力攻撃に対する国家の個別的または集団的自衛権を規定する国連憲章第51条に基づいてシリアとイラクでの攻撃を正当化。「この地域でこれ以上紛争が起こることを米国が望んでいるわけではない」と述べた。

イランのイラバニ国連大使は、米国の行動を「違法で不当」と非難。この地域の抵抗組織は全て独立しており、「これらの行動をイランに帰するいかなる試みも誤解を招くものであり、根拠がなく、容認できない」と訴えた。

アメリカ軍が、兵士3人が死亡した攻撃への報復措置として、イラクとシリアにある、イランの軍事精鋭部隊の施設などを空爆したことを受けて、国連の安全保障理事会で5日、緊急会合が開かれました。

この中でアメリカのウッド国連次席大使は「イランは地域全体の緊張を高め続けている」と非難したうえで、「今後もわれわれが選ぶタイミングと場所で自衛権を行使し、イランやその関連組織の責任を追及し続ける」と強調しました。

これに対してイランのイラバニ国連大使は、アメリカ軍の空爆イラクやシリアの主権侵害だと非難し、「イランが自国の安全を脅かす攻撃や侵略に直面した時は、われわれの権利を行使して断固たる対応をとることをためらわない」とけん制し、アメリカとイラン、双方による非難の応酬となりました。

このほか会合では各国から、アメリカ兵3人が死亡した攻撃を非難し、アメリカによる自衛権の行使を尊重するとした意見が出された一方、アフリカなど一部の理事国からは、アメリカの報復措置は地域の緊張を高めることにつながりかねないと懸念を示す意見も出されました。

国務省報道官は5日、米軍がイラク国内で2日に行ったイランを後ろ盾とする勢力の施設空爆について、イラクには事前通告していなかったことを明らかにした。この説明は、イラク政府に事前通告していたとするこれまでの説明と食い違っていた。

国務省のパテル副報道官は5日の記者会見で「2日のこの反応に限っていえば、事前通告はなかった。我々は攻撃を行った直後にイラクに通知した」と述べた。

その上で「イラクは、この地域の全ての国と同様に、我が国の兵士の死を受けて反応があることは理解していた」と強調した。

2日の時点で米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は記者団に対し、「攻撃の前にイラク政府に通知した」と述べていた。しかし5日になってカービー氏はこの説明に誤りがあったことを確認。「混乱を生じさせたとすれば遺憾に思う」としながらも、イラク政府に対しても公の場でも、我々があの攻撃に反応することは一切秘密にしていなかった」とした。

米軍はヨルダンの米軍拠点がドローンで攻撃され、米兵3人が死亡、数十人が負傷したことに対する報復として、2日にイラクとシリアでイラン・イスラム革命防衛隊などの拠点80カ所以上を空爆していた。

イラクはこの空爆について「結果としてイラクの市民多数が死亡した。イラクの主権に対する甚だしい侵害にあたる」と非難。「イラク政府がそうした行動を繰り返し非難したにもかかわらず、そうした攻撃は緊張状態を一層エスカレートさせ、地域の安全と安定を脅かしている」と指摘した。

イラク政府は米軍をイラクから撤収させるよう求めており、米国とイラクは間もなく米軍のイラク駐留に関する交渉を開始する見通し。

イエメンの反政府武装組織フーシは4日、米英による継続的な攻撃を批判し、フーシの軍事力はそうした攻撃にも耐えることができると述べた。

米英軍は3日にイエメンで、フーシの拠点少なくとも30カ所を攻撃したほか、米軍は4日未明にフーシの対艦巡航ミサイルを攻撃した。

フーシの報道官はSNSへの投稿で、軍事力の「回復力」「段階的な強化」を強調し、フーシを「破壊するのは簡単ではない」と述べた。

報道官は、米英によるこうした攻撃は関係国にとってなんら好ましい結果をもたらさず、むしろ地域の問題や課題を増大させると警告した。

報道官は、フーシのパレスチナ自治区ガザ地区に対する支援を改めて確認した。フーシは紅海で商船に対して行っている攻撃について、ガザでの侵攻をやめるようイスラエルに圧力をかけることが目的だと主張している。

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英国のキャメロン外相は4日、親イラン勢力の一つで、イエメンの反政府武装組織のフーシに対して「繰り返し警告」を行った後、英米がフーシに対する攻撃を実施したと述べた。

日本の大手商社、伊藤忠商事は5日、イスラエル軍事産業大手「エルビット・システムズ」との協力を2月末までに打ち切ると発表した。

鉢村剛副社長が同日の決算発表で明らかにした。

伊藤忠の報道担当者が6日、CNNに語ったところによると、国際司法裁判所(ICJ)が先月イスラエルにジェノサイド(集団殺害)を防ぐためのあらゆる措置を命じ、外務省がこの命令の「誠実」な履行を求めたことを踏まえて、打ち切りの決定を下した。

子会社の伊藤忠アビエーションとエルビット、日本エヤークラフトサプライは、パレスチナ自治区ガザ地区での軍事衝突が始まる前の昨年3月に協力覚書(MOU)を結んでいた。

伊藤忠に対しては先月以降、東京都内で学生らによる小規模な抗議デモが起きていた。傘下のコンビニ大手、ファミリーマートもこの覚書をめぐり、イスラム教徒が多いマレーシアで不買運動の標的になっている。

鉢村氏は協力関係について、防衛省の要請に基づき、日本の安全保障に必要な自衛隊の装備を輸入する目的で結ばれたと説明した。

ガザ地区での戦闘の休止や人質の解放に向けた交渉が続く中、イスラエルのネタニヤフ首相は、「戦争は完全な勝利なしにはやめない」と述べ、イスラム組織ハマスの壊滅を目指す方針を改めて強調しました。一方、アメリカのブリンケン国務長官は中東地域への訪問を始め、関係国などとの協議を通じて交渉を進展させられるか外交の動きも焦点となっています。

目次

ガザ地区南部ハンユニス 身を寄せていた人が退避
イスラエル軍による軍事作戦が続くガザ地区では、地元の保健当局の発表で5日までの死者が2万7478人に上っています。

ネタニヤフ首相は、5日、軍の部隊を視察し「この戦争は完全な勝利という目標を達成するまではやめない」と述べ、ハマスの壊滅を目指す方針を改めて強調しました。

イスラエルは、カタールなどを仲介役としてハマスとの間で戦闘の休止や人質の解放に向けた交渉を続けていますが、ハマス側は恒久的な停戦を求める考えを示していて、双方の立場に隔たりがあります。

こうした中、アメリカのブリンケン国務長官は交渉の仲介役のカタールやエジプトといった関係国などと協議するため中東地域への訪問に出発し、5日、最初の訪問先のサウジアラビアに到着しました。

交渉の実現を後押しするアメリカは、政府の高官が交渉はすぐにまとまる状況ではないとの認識を示していますが、ブリンケン長官が関係国との協議を通じて交渉を進展させられるか外交の動きも焦点となっています。

ガザ地区南部ハンユニス 身を寄せていた人が退避
ガザ地区の南部ハンユニスでは、パレスチナ赤新月社が運営するアマル病院や赤新月社の本部が入る複合施設に身を寄せていた人が別の場所に退避を始め、人道状況のさらなる悪化が懸念されています。

パレスチナ赤新月社は、5日、「いまも続く攻撃の恐怖の中、身を寄せていた数百もの家族がアマル病院や赤新月社の本部を離れつつある」SNSに投稿しました。

赤新月社が投稿した映像には、リュックサックを背負いながら両手に荷物を持つ人の姿や、子どもの手を引きながら歩く人の姿がうつっています。

また別の投稿では、2週間にわたり付近が包囲され医療物資や食料が枯渇していることや赤新月社や病院の幹部がイスラエル側に拘束されていることなども明らかにしています。

ガザ地区の基幹病院を巡っては、最大のシファ病院ではイスラエル軍ハマスの拠点があると主張し突入したほか、パレスチナ赤新月社が運営するクッズ病院は、燃料不足や攻撃による被害で稼働を停止しています。

国連は1月30日の時点でガザ地区では36の病院のうち13の病院しか機能しておらずその機能も部分的なものだとしていて、人道状況のさらなる悪化が懸念されます。

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ただ、ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は、4日、ABCテレビのインタビューで「現時点では交渉がすぐまとまるところまできているとは言えない」と述べていて、ブリンケン長官の中東訪問で交渉がまとまるかは不透明な状況です。

こうした中、イスラエルのネタニヤフ首相は4日の閣議で、ガザ地区ハマスの部隊の7割程度を壊滅させたと主張した上で、「残る部隊は南部、ラファにいる。われわれはそれに対処する」と述べ、多くの人が逃れ、100万人以上が密集しているラファへの攻撃をさらに強める構えを示しました。

また、カタールなどの仲介でハマスとの間で行われている戦闘の休止と人質解放をめぐる交渉については、「どんな取り引きにも応じないし、どんな代償を払ってまでも合意するつもりはない」と述べ、妥協しない姿勢を強調し、ハマス側をけん制しました。

中東歴訪を開始したブリンケン米国務長官は5日、サウジアラビアに到着し、事実上の最高権力者ムハンマド皇太子と会談した。

国務省のミラー報道官によると、両氏は危機の「永続的な終結」に向けた中東地域における協調について話し合った。また、ブリンケン氏はパレスチナ自治区ガザの人道的ニーズに対応し、紛争のさらなる拡大を阻止する重要性を強調した。地域の緊張を緩和する緊急の必要性も協議したという。

会談は約2時間行われた。

ブリンケン氏はこの後エジプト、カタールイスラエルを訪問し、エジプトとカタールが仲介する人質解放協議などの進展を目指す。

同氏が中東を訪問するのは昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲攻撃以降で今回が5回目。

米政府高官は記者団に対し、ブリンケン氏の今回の中東歴訪の主な目的は「米国は紛争をエスカレートさせないというメッセージをこの地域の国々に直接伝える」ことだと語った。

イスラエルのガラント国防相パレスチナガザ地区でのイスラム組織ハマスへの軍事作戦について「ハマスのリーダーがイスラエル軍から逃げ回っている」と主張したうえで、今後、南部ラファで集中的な地上作戦を行う考えを示しました。

イスラエル軍による軍事作戦が続くガザ地区では、地元の保健当局の発表で5日までの死者が2万7478人に上っています。

こうした中、イスラエルのガラント国防相は5日、ハマスのリーダー、シンワルはイスラエル軍から逃げ回っている。隠れがから隠れがへと移動している」としてハマスのヤヒヤ・シンワル指導者は周囲とコミュニケーションをとることも難しくなっていると主張しました。

そのうえで「最後に残されたハマスの重要拠点があるラファ、そして中部や南部でまだ作戦を行っていなかった場所にもたどりつく」と述べ、ガザ地区の最も南にあり、すでに100万人以上が避難しているラファで集中的な地上作戦を行うことを改めて示唆しました。

一方、パレスチナ赤新月社は南部ハンユニスで5日、赤新月社の本部や運営するアマル病院に身を寄せていたおよそ8000人が退避したと明らかにしました。

赤新月社によりますと2週間にわたり建物の周囲が包囲され、医療物資や食料が枯渇しているほか、赤新月社や病院の幹部がイスラエル側に拘束されているということです。

国連によりますと1月30日の時点で、ガザ地区では36の病院のうち13の病院しか機能しておらずその機能も部分的なものだとしています。

今後、南部への集中的な作戦が展開されることで、さらなる人道状況の悪化が懸念されます。

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イスラエルのネタニヤフ首相は4日の閣議で、ガザ地区ハマスの部隊の7割程度を壊滅させたと主張した上で、「残る部隊は南部、ラファにいる。われわれはそれに対処する」と述べ、多くの人が逃れ、100万人以上が密集しているラファへの攻撃をさらに強める構えを示しました。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・122日目②)

イスラエルのガラント国防相は、100万人以上が避難し、人口が極度に密集しているガザ地区南部のラファでも地上作戦を進める考えを示し、さらなる犠牲者の増加が懸念されています。こうした中、アメリカのブリンケン国務長官が戦闘休止と人質の解放に向けた交渉で仲介役を務めるエジプトとカタールを相次いで訪問し、交渉の進展を促すことにしています。

イスラエルのガラント国防相は5日、「最後に残されたハマスの重要拠点があるラファ、そして中部や南部でまだ作戦を行っていなかった場所にもたどりつく」と述べ、ガザ地区で最も南にあるラファでも地上作戦を進める考えを強調しました。

イスラエル軍イスラム組織ハマスの戦闘が続く中、ガザ地区の保健当局は5日までに2万7478人が死亡したと発表していて、100万人以上が避難し、人口が極度に密集しているラファでも地上作戦が進められれば、犠牲者がさらに増える事態が懸念されます。

また、UNRWA国連パレスチナ難民救済事業機関ガザ事務所のホワイト所長は5日、SNSへの投稿でガザ地区北部に支援物資を運んでいたトラックがイスラエル軍による攻撃を受けたと明らかにし、激しい戦闘が続く中、住民への支援がままならない状況が続いています。

こうした中、アメリカのブリンケン国務長官が6日、戦闘の休止と人質の解放に向けた交渉でイスラエルハマスの仲介役を担うエジプトを訪れ、続いてカタールも訪問する予定です。

交渉をめぐっては先月末から一定の進展が伝えられた一方で、ここ数日は難航が伝えられていて、イスラエルにも訪問する予定のブリンケン長官が交渉の進展を促すことができるか注目されています。

イエメンの親イラン武装組織フーシ派は6日、紅海で2隻の船舶にミサイルを発射したと表明した。イエメンのホディダ沖を航行していた商船1隻が軽微な損傷を受けた。

フーシ派の報道官は、バルバドス船籍の「モーニング・タイド」号とマーシャル諸島船籍の「スター・ナシア」号にミサイルを発射したと表明。それぞれ英国と米国の船舶だとしている。

英国の海上警備会社アンブレイによると、英国企業が所有するバルバドス船籍の一般貨物船が紅海で無人航空機の攻撃を受け損傷を被った。負傷者は報告されていない。船は回避行動を取り、航行を続けているという。

米中央軍は5日、イエメンでフーシ派の無人艇2隻に対し自衛目的の攻撃を行ったと発表している。

#パレスチナガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・123日目①)