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アメリカのバイデン大統領の自宅などから機密文書が見つかった問題をめぐり、捜査にあたった特別検察官が「記憶力の弱さから訴追しない」と結論づけたことについて議会で証言しました。大統領の「記憶力の弱さ」に言及したことに与党・民主党は反発していますが、特別検察官は必要かつ公平な評価だったと主張しました。

バイデン大統領の自宅などから副大統領だった当時の機密文書などが相次いで見つかった問題で、捜査にあたったロバート・ハー特別検察官は12日、議会下院の司法委員会で証言しました。

ハー検察官は先月、バイデン大統領を刑事訴追しないと結論づける報告書を出しましたが、その理由として「バイデン大統領の記憶力が弱く立証が難しい」ことなどをあげ、バイデン大統領や与党・民主党は強く反発しています。

証言の中でハー検察官は、「記憶力の弱さ」と判断した根拠について、バイデン大統領が7年前に「機密文書があるのを見つけた」と話した音声記録があるにもかかわらず、去年行った聴取の中では文書を見つけたことを覚えていなかったと指摘しました。

そのうえでバイデン大統領を訴追するかどうかの判断には記憶力についての検討が必要だったとして、「記憶力についての評価は必要かつ正確で公平だった」と主張しました。

一方、野党・共和党の議員からはトランプ前大統領が機密文書を不正に保管したとして起訴されていることを挙げ、バイデン氏を訴追しないと判断したことについて二重基準だ」などと批判する意見が相次ぎました。

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