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去年、事実上の亡命生活から15年ぶりに帰国し、汚職の罪などで実刑となったあと先月、仮釈放されたタイのタクシン元首相が、帰国後初めて地元を訪れて支持者の歓迎を受け、復権に向けた動きとして関心を集めています。

帰国後初めて地元入りしたタクシン元首相をひと目見ようと15日、タイ北部チェンマイの市場や寺院には大勢の市民が集まりました。

タクシン氏は首にサポーターをつけていましたが、笑顔を見せてリラックスした様子で支持者らに近づいて握手やあいさつをして、健在ぶりをアピールしました。

タクシン氏は2006年の軍事クーデターで政権を追われたあと、去年8月、事実上の亡命生活から15年ぶりに帰国しました。

そのあと、汚職の罪などで禁錮8年となりましたが、体調不良を訴えて1日もたたずに刑務所から病院に移され、国王の恩赦により量刑を1年に減刑されたあと、先月、74歳と高齢であることなどを理由に仮釈放されました。

今回の訪問には、タクシン氏の次女で最大与党「タイ貢献党」の党首、ペートンタン氏が同行したほか、セター首相との会談も予定されていて政界に強い影響力をもつタクシン氏の復権に向けた動きとして関心を集めています。

タクシン氏への支持を示す赤いシャツを着た75歳の女性は「帰ってきた姿を見てとてもうれしい。ここは彼の故郷なので、念願がかなったのだと思います」と話していました。

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