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米俳優のアレック・ボールドウィン被告がニューメキシコ州の映画撮影現場で小道具の銃を誤って発砲しスタッフ2人が死傷した事件で、州地裁は15日、過失致死罪で有罪評決を受けた小道具担当者のハンナ・グティエレス被告(27)に禁錮1年6月の判決を下した。

サンタフェ郊外の撮影現場で2021年10月に発生した事件では、グティエレス被告は小道具の銃に実弾を装填してボールドウィン被告に渡し、誤射によって撮影監督のハリナ・ハッチンスさんが死亡したほか、ジョエル・ソウザ監督も負傷した。

ボールドウィン被告は今年1月に過失致死罪で起訴され、7月に初公判が開かれる。

バイデン米大統領とジル夫人は15日、2023年の納税申告書を公開した。夫妻の所得は前年比7%増加して61万9976ドルだった。所得の23.7%の連邦所得税を支払った。

大統領としてのバイデン氏の所得は40万ドルだった。ジル夫人はコミュニティーカレッジの英語教師として8万5985ドルの収入があった。

その他は投資の利子や年金など。また、約2万ドルを慈善団体に寄付した。

大統領や大統領選の有力候補は納税記録を自主的に公開するのが慣例だが、トランプ前大統領は米内国歳入庁(IRS)監査を理由に公開していない。

トランプ前米大統領(77)が不倫口止め料を不正処理したとされる事件の初公判が15日、ニューヨーク州の裁判所で始まった。大統領経験者が刑事責任を問われるのは米史上初で、11月の米大統領選への影響が注目される。

トランプ氏は入廷前、裁判について「政治的迫害だ」とコメントした。裁判所前はバリケードで囲まれ、厳重な警備が敷かれた。周辺には「早く有罪にしろ」などと書かれたプラカードを掲げた抗議活動参加者の姿が見られた。

トランプ氏は計4つの刑事事件で起訴されており、公判を迎えるのは今回が初めて。大統領選前に公判が行われる唯一の刑事裁判となる可能性がある。

この事件では、2016年の大統領選前に不倫関係にあったとされるポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんへの口止め料支払いを隠すため業務記録を改ざんしたとされる。トランプ氏は34件全ての罪状について無罪を主張している。

公判は5月まで続く見通しで、トランプ氏本人が出廷する必要がある。トランプ氏側は来週ワシントンで開かれる連邦最高裁の審理に出席するため公判欠席を求めたが、判事はこれを退けた。

トランプ氏は休廷後に「判事は私がこの詐欺まがいの裁判から逃れることを許さないようだ」と述べた。

審理入りに先立ち、まず陪審員12人が選出されるが、民主党支持者が多いニューヨーク市マンハッタン地区住民から選ぶ手続きには数日かかる見通し。

この日は判事が、100人近い陪審員候補に対し「政治的指向」を含め事件に関する偏見や個人的見解を排除するよう指示。トランプ氏について中立的な判断ができないと述べた少なくとも50人が除外された。

仮に有罪となっても大統領就任が禁止されるわけではないが、ロイター/イプソスの世論調査によると、無党派層の半数と共和党支持者の4人に1人がトランプ氏が有罪となった場合は同氏に投票しないと回答している。

アメリカのトランプ前大統領が不倫の口止め料をめぐり業務記録を改ざんした罪に問われている裁判の初公判が15日、東部ニューヨーク州で開かれ、アメリカの大統領経験者が初めて刑事事件の被告となる裁判に大きな関心が集まっています。

東部ニューヨーク州のマンハッタン地区を管轄する裁判所の周辺には、15日、国内外から多くのメディアが集まりました。

アメリカの大統領経験者として初めて刑事事件の被告となったトランプ氏は、裁判所に到着すると報道陣に対し「こんなことはいまだかつて起きたことがない。政治的な迫害だ」と述べて、法廷に入りました。

トランプ氏は2016年の大統領選挙の前にみずからの不倫の口止め料の支払いをめぐり帳簿などの業務記録を改ざんした罪に問われています。

初公判では住民から陪審員を選任する手続きなどが進められ、評決までには2か月程度かかる見通しです。

トランプ氏はあわせて4つの事件で起訴されていますが、いずれも無罪を主張し、選挙妨害を目的とした司法権の乱用だなどと反発して初公判を延期するよう繰り返し求めてきました。

11月の大統領選挙を前にほかの刑事裁判に先駆けて進められることになった今回の裁判をめぐっては、アメリカのメディアがトランプ氏の言動や裁判の手続きを細かく伝えるなど大きな関心が集まっています。

トランプ前大統領「これは選挙妨害だ」
初公判の終了後、報道陣の前に姿を見せたトランプ前大統領は、今回の裁判について「政治的な魔女狩りだ」と主張した上で、「わたしは本来の選挙運動をできていない。民主党にとっては完璧なことだ。まさに彼らの思うつぼだ。これは選挙妨害だ」と述べました。

トランプ前大統領「これは政治的な迫害だ」
トランプ前大統領は、15日午前9時半ごろ、裁判が始まるのを前に裁判所内で報道陣の前に姿を現しました。

トランプ氏は「これはアメリカに対する攻撃だ。こんなことはいまだかつて起きたことがない。どの法律学者もこの裁判はナンセンスだと言っている。これは政治的な迫害だ」と述べました。

その上で「これは政敵に対する攻撃だ。だからこそ私はここに来られたことを誇りに思っている」と述べてカメラの前から立ち去り、報道陣からの呼びかけには答えませんでした。

今回の刑事裁判は
起訴状などによりますと、トランプ前大統領は当時の顧問弁護士などを通じて、「トランプ氏と性的関係を持った」と主張するポルノ女優などに口止め料を支払ったとされています。

トランプ氏は、2016年の大統領選挙の前にこの口止め料をみずからの会社から弁護士側に返済した際、「弁護士費用」としたことが記録の改ざんにあたり、ニューヨークの州法に違反したとして、伝票や小切手ごとに34件について罪に問われています。

15日の初公判では、12人の陪審員と補充の6人を18歳以上の住民から選任する手続きが始まりました。

この後は、原則、週に4回のペースで公判が開かれる予定で、冒頭陳述を経て検察側の立証や弁護側の反論などが行われ、陪審員による評決までは2か月程度かかるとみられています。

アメリカメディアは、トランプ氏がこの裁判で有罪となれば、最大で禁錮4年が科される可能性があるという見方を伝えています。

無罪を主張しているトランプ氏は裁判に多くの時間や資金を割くことになり、11月の大統領選挙を前に法廷での証言をはじめ裁判の行方が注目されています。

トランプ前大統領が抱えるほかの刑事裁判
トランプ前大統領は、不倫の口止め料をめぐり業務記録を改ざんした罪に問われている今回の裁判のほかにも、3つの刑事裁判を抱えています。

▽このうち3年前に起きた連邦議会への乱入事件をめぐっては、その前の年に行われた大統領選挙の結果を覆そうと結果を確定する手続きを故意に妨げたとして、国家を欺こうとした罪などで起訴されています。

これについてトランプ氏は在任中の大統領としての行動は刑事責任が問われないと訴えています。

この審理が連邦最高裁判所で続いているため当初、ことし3月に予定されていた議会乱入事件をめぐる初公判は延期され、新たな期日の見通しはたっていません。

▽トランプ氏はまた、大統領を退任後に核兵器や軍の能力に関する情報など、最高機密を含む文書を不正に自宅で保管していたとしてスパイ防止法違反の罪などでも起訴されています。

▽さらに、トランプ氏は4年前に大統領選挙で敗れた際に南部ジョージア州での敗北の結果を覆すよう州政府に圧力をかけたとして、組織的な犯罪を取り締まる州法に違反した罪などでも起訴されています。

トランプ氏はいずれについても「起訴は選挙妨害を目的とした司法権の乱用だ」などと反発し、無罪を主張していて、全面的に争う姿勢を示しています。

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