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ブラジル左派のルラ大統領は18日、地元ラジオ局CBNのインタビューで同国中央銀行のロベルト・カンポス・ネト総裁が「害を及ぼす方が多い」などと痛烈に批判し、来年から任期が始まる次期総裁の人事について「市場の圧力に屈しない人物」を起用するなどと述べた。

国内金融市場ではボラティリティーが上昇し、物価見通しが不安定化している。中銀は昨年8月以降に利下げ局面に入ったものの、18日と19日の金融政策委員会(COPOM)では政策金利(Selic)を10.50%に据え置くとの見方が広がっている
ネト総裁は前政権の右派ボルソナロ大統領によって19年に任命された。任期満了を24年末に迎える。ルラ氏は大統領に返り咲いた昨年以降、ネト総裁を繰り返し批判している。

この日のCBNのインタビューでルラ大統領は総裁について「自主性がなく政治的な側面があり、私の考えでは国を助けるよりも害を及ぼす方が多い」と不満を表明。金利水準が生産部門にとって「非常に高い」ことはあってはならないと強調した。

また、大統領は次期総裁に求める資質に言及し「自分の立場を尊重して市場の圧力に屈せず、しっかりしていて経験豊富な責任感のある人物」を挙げた。その際に中銀の政策運営で求められるのはインフレ抑制と経済成長への関与だと述べた。

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