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ウクライナのゼレンスキー大統領は、軍事侵攻を続けるロシアに徹底抗戦する一方で、戦争を終わらせるための計画をことし中に準備する考えを明らかにしました。ただ、ウクライナとロシアが折り合う兆しは一向に見えず、戦闘の長期化は避けられない状況が続くとみられます。

ロシアによる軍事侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は、28日、首都キーウで行った会見で「世界の多くが支持するような終戦の計画を示すことが非常に重要だ」と述べました。

その上で「戦場で強くあることと、明確で詳細な計画を作ることは並行している。計画は年内に準備する」と述べロシアに徹底抗戦する一方で、戦争を終わらせるための計画をことし中に準備する考えを明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は、計画の詳細には触れませんでしたが、ウクライナの和平案を巡り各国の首脳級が参加して話し合う「平和サミット」の場などで今後、示す可能性もあり、多くの国からの支持を得たい考えもあるとみられます。

ただ、ロシアは、ロシアが一方的に併合した4つの州からウクライナ軍が撤退することなどが和平交渉を始める条件だと主張するなど、双方が折り合う兆しは一向に見えず、戦闘の長期化は避けられない状況が続くとみられます。

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#ウク提唱和平案#ゼレ提唱和平案#10項目の和平案#平和の公式

ウクライナのクレバ外相は、29日開かれた国際会議にあわせてロシア離れを加速させる旧ソビエトアルメニアの外相と会談したほかロシアと関係を深める中国政府の高官とも面会し、自分たちが提唱する和平案の実現に向けた外交に力を入れています。

ウクライナのクレバ外相は、29日クロアチアで開かれた国際会議に出席し、ウクライナが提唱する和平案をめぐって、「目標は単に戦争を終わらせることではなく、平和が公正で永続し、新たな戦争が起きないようにすることだ」と述べ、占領された領土の回復などを訴えました。

ウクライナ外務省によりますと、クレバ外相は会議にあわせて旧ソビエトアルメニアのミルゾヤン外相と会談し、和平案を巡り6月、スイスで開かれた「平和サミット」にアルメニアが参加したことに謝意を示した上で、2国間関係を深めることについても協議したということです。

アルメニアは、ロシア主導の軍事同盟から脱退する方針を示すなど、ロシア離れを加速させています。

さらに、クレバ外相は、中国政府でヨーロッパを担当する特別代表とも面会したと明らかにし、自身のSNSに2人が握手を交わす様子をうつした写真を投稿しました。

ロシアと関係を深める中国は、「平和サミット」には参加しておらず、クレバ外相は、サミットの内容などウクライナの立場を説明したとしています。

ウクライナは、ロシアが和平交渉を始める条件を示す中、自分たちが提唱する和平案の実現に向けた外交に力を入れています。

#NATOexpansion

#反ロシア#対中露戦

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