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 7月4日午後9時過ぎのこと、東京・兜町に近い老舗そば屋の前に一台の黒塗車が横付けされた。乗り込むのは植田和男日銀総裁(72)。ここでいったい誰と会っていたのか――。実はその4分前、姿を見せたのは黒田東彦(はるひこ)前日銀総裁(79)だった。すなわち、新旧「通貨の番人」密会の現場だったのだ。

「植田さんと黒田さんは同じ東京教育大附属駒場高校の先輩後輩で、気心の知れた仲です」

 もっとも、日銀広報によれば、この日は「日銀OBたち30人ほどが集まった会合」ということで、植田氏は黒田氏のみならず他の先輩諸氏にも囲まれていたというから、さほど突っ込んだ議論はできなかったのかもしれない。

「黒田さんは異次元緩和の出口戦略を植田さんに託し、植田さんもこの3月に17年ぶりにマイナス金利を解除した。でも、問題はここから先です」(経済部記者)

 問題とは7月1日に内閣府が発表した実質GDPの下方修正、さらにはその翌日、7月いっぱいで退任する神田眞人財務官(59)が発表した経済分析が端的に示すという。日経平均株価こそ上がり続けているものの、好況を実感する国民は決して多くない。

「今年上半期の経済低迷は、能登地震トヨタなどの型式認証不正を理由にできたが、今も復調していないことで、逆に日本経済のダメっぷりが明らかになった。神田レポートはそのことを具体的に示しています。プラス金利に移行するためにはこれらを払拭する根拠を示さなければならない」(同)

 が、通貨政策は隘路にハマり、データだけでどうにかなる事態でもない。

「今、利上げに踏み切ると景気は腰折れします。一方、どこかで利上げしないと超円安が加速し、実質賃金が上がらない中、物価高がさらに進んでしまう。米国は9月に利下げを検討しており、本来ならこのタイミングで利上げするべきなんですが……」(同)

 利上げのタイミングも、そばと同様、のびたらまずいということか。

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