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米連邦準備理事会(FRB)が15発表した7月の鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が前月比0.3%低下と市場予想(0.2%低下)を下回った。

6月分は前回発表の0.4%上昇から横ばいに下方修正された。

7月の前年同月比は0.1%小幅上昇した。経済の10.3%を占める製造業部門は高水準の金利に引き続き圧迫されている。

部門別では、自動車・部品が7.8%低下。前月は0.3%上昇していた。

耐久財は0.9%低下。自動車の低下がコンピューター・電子製品、電気機器、一次金属の上昇を相殺した。

非耐久財は0.4%上昇。石油・石炭製品やパルプ・紙の生産が伸びた。

鉱業は横ばい。6月は0.1%低下だった。

公益事業は3.7%低下。6月は2.6%上昇していた。

全体の鉱工業生産は0.6%低下。6月は0.3%上昇していた。

設備稼働率は前月の78.4%から77.8%に低下。1972─2023年の平均を1.9%ポイント下回る水準にある。

製造業の設備稼働率は前月の77.5%から77.2%に低下。長期平均を1.1%ポイント下回っている。

労働省が15日に発表した8月10日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比7000件減の22万7000件とエコノミスト予想(23万5000件)を予想外に下回り、2週連続の減少となった。1カ月ぶりの低水準となり労働市場の減速が継続していることが示唆されたことで、金融市場では米連邦準備理事会(FRB)による50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げ観測が後退した。

先月は、テキサス州を襲ったハリケーン「ベリル」による自動車工場の一時閉鎖を一因として増加。7月下旬には11カ月ぶりの高水準となった。

季節調整前の申請件数は4500件減の19万9530件となった。カリフォルニア州テキサス州マサチューセッツ州で大幅に減少した。
8月3日までの1週間の継続受給件数は7000件減の186万4000件となった。これは2021年後半に見られた水準に近く、失業期間が長期化している労働者の増加が示唆された。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は、金利見通しについてFRB当局者は心配しすぎる必要はないと指摘。「失業者の減少と堅調な個人消費を背景に、経済の下振れリスクは急速に薄れつつある。経済は軌道を外れてはいない」と述べた。

米住宅着工件数は7月、新型コロナ禍の2020年5月以来の低水準に落ち込んだ。

キーポイント
住宅着工件数は前月比6.8%減の年率123万8000戸
ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の全てを下回る
予想中央値は133万3000戸
前月は132万9000戸(速報値135万3000戸)に下方修正
宅建設許可件数は4%減の年率139万6000戸
市場予想は142万5000戸
前月は145万4000戸(速報値144万6000戸)に上方修正

  着工件数の減少には、一戸建てが2020年4月以来の大幅減となったことが響いた。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:New US Home Construction Falls to Slowest Pace Since May 2020、US July Housing Starts Fell to 1,238k Annualized, Below All Ests(抜粋)

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