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アメリカのブリンケン国務長官が18日にイスラエルに到着し、ガザ地区での停戦の実現に向けて働きかけを強めるものとみられます。ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマスへの軍事的、政治的圧力こそ人質解放の道だ」と述べ、強硬な姿勢を崩していないほか、ハマス側は反発を強めていて停戦に向けた協議は難航が予想されます。

イスラエル軍は18日もガザ地区の各地で攻撃を行っていて、パレスチナのメディアは中部ヌセイラトで住宅が爆撃され、5人が死亡したと伝えています。

ガザ地区の保健当局はこれまでの死者は4万99人になったとしています。

こうした中、アメリカのブリンケン国務長官が18日、イスラエルに到着しました。

19日にはネタニヤフ首相と会談し、ガザ地区での停戦と人質の解放に向けた協議の進展を働きかけるものとみられます。

ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は18日の閣議で「ハマス側は協議の場に代表も送らず、かたくなに話し合いを拒否している。ハマスに対する強力な軍事的圧力と政治的圧力こそが人質解放への道だ」と述べ、強硬な姿勢を崩していません。

こうしたイスラエルの姿勢にハマス側は反発を強め、恒久的な停戦とイスラエル軍ガザ地区からの撤退が保証されなければ合意はありえないとの立場を繰り返し主張しています。

アメリカは停戦に向けた新たな協議を今週末までに仲介国のエジプトで行い、合意を目指す考えを示していますが、協議は難航が予想されます。

アメリカなどがガザ地区での停戦や人質解放の実現に向けて働きかけを続ける中、イスラム組織ハマスイスラエルのネタニヤフ首相が合意を妨げていると強く非難した一方、ネタニヤフ首相も強硬姿勢を崩さず、協議の進展は見通せない状況です。

イスラエル軍は18日もガザ地区の各地で攻撃を行い、現地メディアは中部ヌセイラトで5人が死亡したと伝えています。

ガザ地区での停戦に向けた協議についてハマスは18日、声明を発表し、仲介国のカタールで15日から2日間行われた協議の内容について説明を受けたとした上で、イスラエルのネタニヤフ首相が新たな条件や要求を突きつけ、合意を妨げているとして強く非難しました。

声明の中でハマス「われわれはネタニヤフが今もなお、合意への道を妨害し、仲介者たちの努力を台なしにして戦争を長引かせるために新たな条件や要求を突きつけていることを確認した」としています。

そのうえで「新たな提案は恒久的な停戦と、イスラエル軍ガザ地区からの完全な撤退を拒否するというネタニヤフの条件に応じたものだ」と批判しています。

具体的にはイスラエル側がラファ検問所を含むエジプトとの境界地帯の支配の継続を主張しているほか、人質の解放と刑務所に収容されているパレスチナ人の釈放の取り引きについても新たな条件が加えられているとしています。

そして「ネタニヤフは合意を妨げていることや、ガザ地区への継続的な攻撃によってガザの人たちと同様に危険にさらされている人質の命について、全責任を負っている」と主張しています。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は18日の閣議で「ハマスに対する強力な軍事的圧力と政治的圧力こそが人質解放への道だ」と述べ、強硬な姿勢を崩していません。

バイデン大統領「われわれは諦めていない」

ハマスイスラエルの双方の立場に隔たりがあるなか、アメリカのバイデン大統領は18日、記者団に対し、「まだ続いている。われわれは諦めていないし、可能だ」と述べ、合意の実現に向け働きかけを続ける考えを強調しました。

19日にはイスラエルを訪問中のアメリカのブリンケン国務長官がネタニヤフ首相らと会談し、働きかけを強めるものとみられますが、協議の進展は見通せない状況です。

#4レスチナ(ガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・314日目②)

ブリンケン米国務長官は19日、ガザ停戦交渉が「決定的な瞬間」を迎えており、人質帰還に向けた「おそらく最善で最後の機会」だとの考えを示した。イスラエルパレスチナイスラム組織ハマスに対し、合意に向けて取り組むよう求めた。

イスラエルのヘルツォグ大統領との会談前に述べた。

ブリンケン氏は、イランによるイスラエルへの攻撃の可能性が懸念される中、米政府は地域の緊張がエスカレートしないよう対応を進めているとも発言した。

「今はこのプロセスを頓挫させるような行動を誰も取らないようにしなければならない。われわれは事態の悪化や挑発行為が起こらないように努めている」と述べ、挑発を控えるよう警告した。

ブリンケン氏はネタニヤフ首相と会談し、その後はガラント国防相とも意見交換する。

#4レスチナ(ガザ地区ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・315日目①)