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#金#gold

終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が来月にも利下げが実施されるとの明確なシグナルを出したことが材料視された。英ポンドは対ドルで2年超ぶりの高値を付けた。

パウエル議長は年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で、雇用への下振れリスクが高まったとし、インフレがFRBの目標である2%に向かいつつある中、政策を調整する「時期が来た」と述べた。

パウエル議長の発言を受け、市場ではFRBが9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに動くとの観測が上昇。引き続き9月に25ベーシスポイント(bp)の利下げが行われるとの見方が強いものの、50bp利下げの確率が約3分の1と、講演前の4分の1超から上昇した。

ユーロと円は上昇。主要通貨に対するドル指数は0.81%安の100.64となった。
スタンダード・チャータード銀行のG10為替調査責任者、スティーブ・イングランダー氏は、ドルが小幅下落し、債券利回りが幾分低下するという市場の反応はほぼ正しいと言及。「パウエル議長は緩和サイクルを開始するに際し50bpの利下げを3回行うと発言したわけではない」と述べた。

この日、シカゴ地区連銀のグールズビー総裁はCNBCのインタビューで、FRBの利下げを明確に求める準備はできていないものの、金融政策はかなり引き締まっており、現在の経済状況にそぐわないとの見解を示した。

ポンドは終盤の取引で0.94%高の1.3211ドル。一時、2022年3月下旬以来約2年ぶりの高値となる1.32295ドルを付けた。

朝方発表された8月の英消費者信頼感指数がマイナス13と、34カ月ぶりの高水準だった7月から横ばいとなったことも支援材料になったとみられる。

ユーロは0.75%高の1.1195ドル。

ドル/円は今月6日以来の安値に沈んだ後、1.36%安の144.27円近辺で推移した。

ドルは対スイスフランでは0.52%安の0.848フラン。

米ドル/カナダドルは0.82%下落し1.3511カナダドルとなった。

豪ドル/米ドルは1.36%高の0.6795米ドル、ニュージーランドドルも1.53%高の0.6229米ドルとなった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは4.2%高の6万3227.00ドル。

米国株式市場は、急反発して終了した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が9月の次回会合で利下げが決定される可能性が高いと強く示唆したことを受け、買いが広がった。

パウエルFRB議長は年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で行った講演で、インフレはFRBの目標である2%に向かいつつあるため、政策を調整する「時期が来た」と言及。FRBの「仕事はまだ完了していない」としつつも、物価安定回復に向け「かなりの進展を遂げた」とし、「インフレが2%回帰に向け持続可能な軌道に乗っているという確信が強まった」と述べた。

カーソン・グループ(ネブラスカ州オマハ)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「株式市場は長らく待たされていたが、市場が待ち望んでいたハト派的な転換がようやく示された」とし、「FRBは明らかにハト派に転じている。パウエル議長は9月に利下げに着手すると明確に示した」と述べた。

パウエル議長の講演を受け、主要3指数はそろって急伸。半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabのほか、アップル(AAPL.O), opens new tabやテスラ(TSLA.O), opens new tabなどの大型株が上げたことが大きな押し上げ要因となった。

金融株も上昇したほか、小型株(.RUT), opens new tabや地方銀行株(.KRX), opens new tabもアウトパフォーム。S&P500の全11セクターがプラス圏で終了した。

個別銘柄では、クラウドベースの人事(HR)・会計ソフトを手掛ける米ワークデイ(WDAY.O), opens new tabが12.5%高。四半期業績が予想を上回ったほか、10億ドルの自社株買い計画を発表したことが好感された。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を8.08対1の比率で上回った。ナスダックでも3.68対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は105億7000万株。直近20営業日の平均は118億8000万株。

23日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が下落し、1月以来の安値。円やポンドなど主要通貨の多くは、対ドルで1%余り上昇した。

  パウエル連邦準備制度理事会FRB)議長がカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで、主要政策金利を引き下げる時が来たと発言。9月利下げ開始に関してこれまでで最も明確なシグナルを送ったと、市場が受け止めた。

パウエルFRB議長、「利下げの時が来た」-ジャクソンホール (3)

為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1223.14 -12.02 -0.97%
ドル/円 ¥144.40 -¥1.89 -1.29%
ユーロ/ドル $1.1192 $0.0080 0.72%
米東部時間 16時57分

  円は対ドルで一時1.5%上昇し、1ドル=144円05銭を付けた。パウエル氏の講演開始前に小幅に下落する場面もあったが、その後はじりじりと上値を伸ばした。 

  ブルームバーグのドル指数は1%安。週間ベースでは4週連続の下げと、2023年4月以降で最長の連続下落局面。  

  バークレイズの外為ストラテジスト、スカイラー・モンゴメリー・コニング氏は「パウエル議長の講演が市場の緩和シナリオを後押しし、ドルを圧迫した」と話した。 

  ラボバンク外国為替戦略責任者ジェーン・フォーリー氏は「米当局の重点がインフレ対応から2つの責務のバランスを取る方へとシフトしたことを、パウエル議長は明確にした」と指摘。「9月により大きな幅で利下げをする可能性を低くする内容は講演に含まれていなかった」と分析した。

  ノムラ・インターナショナルの通貨ストラテジスト、宮入祐輔氏は「ドル売りの勢いは続く公算が大きい」と指摘。9月上旬の「非農業部門雇用者数の発表まで、米国の経済活動とインフレ動向を測るデータをそれほど得られない」と述べた。 

  ポンドは対ドルで一時1.1%高の1ポンド=1.3230ドルと、2022年3月以来の高値。

株・国債

  パウエル議長の発言を好感し、米国株は反発。国債利回りは低下した。

株式 終値 前営業日比 変化率
S&P500種株価指数 5634.61 63.97 1.15%
ダウ工業株30種平均 41175.08 462.30 1.14%
ナスダック総合指数 17877.79 258.44 1.47%

  市場は9月利下げ開始を既に織り込んでいたが、利下げの時が来たという議長のコメントがそうした見方を裏付けた。

ジャクソンホールに「パウエル・ピボット」が来た-市場関係者の見方

  パウエル議長はインフレ鈍化の面で進展が見られるとの認識を示したほか、「労働市場環境の一段の冷え込みは望みも歓迎もしない」と述べ、労働市場の減速は「明白だ」と付け加えた。

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンス(IAA)のクリス・ザッカレリ氏は、「市場はこの講演に満足しているはずだ。決してタカ派的ではなく、25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げにゴーサインを出した。その上、必要になれば、より大きな利下げ幅にする可能性も残した」と指摘した。

  S&P500種株価指数は1%を超える上昇率。S&P500種の主要な業種別指数は全て上げた。小型株で構成されるラッセル2000指数は3.2%上昇した。

  米国債は全年限で上昇。2年債利回りは4%を割り込んだ。金利スワップ市場では年内100bpを超える利下げ幅が織り込まれている。残る3回の会合で毎回利下げをし、そのうち1回は50bpの引き下げになるとの見方を示唆している。  

国債 直近値 前営業日比(BP) 変化率
米30年債利回り 4.09% -3.7 -0.89%
米10年債利回り 3.80% -5.3 -1.38%
米2年債利回り 3.91% -9.2 -2.31%
米東部時間 16時57分

  プリンシパル・アセット・マネジメントのシーマ・シャー氏は「パウエル議長は利下げサイクル開始の鐘を鳴らした」とコメント。「議長は50bp利下げを事前にコミットしていない。ただ間違ってはいけない。労働市場が一段と鈍化の兆しを示したら、米金融当局は確信を持って引き下げるだろう」と述べた。

  ブルームバーグが実施した最新の月間調査では、米労働市場が従来の想定以上に軟化していることから、米連邦公開市場委員会(FOMC)による利下げはペースが加速し、幅も大きくなるとエコノミストらはみていることが分かった。

労働市場は想定以上に軟化、FRB利下げ加速へ-エコノミスト調査 

  市場関係者の多くがパウエル議長の講演に注目していた中、モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏は、9月上旬に発表される雇用データの方がもっと重要だろうと指摘。「米金融当局の行動を決定づけることになるのは労働市場のデータだ。当局者がこれまでにそう言ってきている」とブルームバーグテレビジョンで話した。

原油・金

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。利下げの時が来たとするパウエル議長の発言を受けてリスク選好ムードが広がる中、買いが優勢になった。

  金利低下は経済成長を促し、原油需要の増加につながると、原油トレーダーはおおむね予想している。

  ただし、原油は週間ベースでは下落。主要国の景気見通しの弱さが重しとなった。今週公表されたS&Pグローバルの米製造業購買担当者指数(PMI)速報値は、8月上旬に活動が縮小したことを示し、今年の最低水準となった。欧州では主要な産業用燃料であるディーゼル先物が14カ月ぶりの安値に下げている。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は前日比1.82ドル(2.5%)高の1バレル=74.83ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は2.3%上げて79.02ドル。

  金相場は上昇。パウエル議長の発言を受けて一段高となり、スポット相場はオンス当たり2500ドル台で推移した。米国債利回りとドルが下げたことで、金の投資妙味が相対的に高まった。

  スポット価格は一時2518.37ドルと、20日に付けた最高値の2531.75ドルに接近。金相場は今月、米金融当局が利下げに近づきつつあるとの観測が高まる中で最高値を更新していた。

  TDセキュリティーズの商品戦略責任者バート・メレク氏は「パウエル氏の講演は金や銅、リスク資産全般に歓迎されているようだ」と指摘。「パウエル氏は労働市場のさらなる冷え込みを望んでいない。それは9月に利下げを実施する用意があることを示唆する。労働市場が想定以上に弱いとなれば、25bpよりも積極的な利下げとなるかもしれない」と述べた。

  パウエル氏の講演は金利が下がっていくという金トレーダーの予想を裏付けるものだったと、メレク氏は付け加えた。金はさらに上値を伸ばし2700ドルを超えるとTDでは見込んでいる。

  金スポット価格はニューヨーク時間午後2時29分現在、前日比26.58ドル高の1オンス=2511.33ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は29.60ドル(1.2%)高の2546.30ドルで終えた。  

原題:Dollar Slumps 1% After Powell Touts Case for Interest-Rate Cuts(原題)

Dollar Drops to 7-Month Low as Powell Tees Up Cuts: Inside G-10

Stocks Rally as Powell ‘Locks In’ a September Cut: Markets Wrap

Oil Gains in Risk-On Mood as Powell Says It’s Time to Cut Rates

Gold Holds Above $2,500 as Powell Signals Rate Cuts Are Coming

ジャクソンホールで開かれているシンポジウムでFRB連邦準備制度理事会のパウエル議長が来月の会合で利下げに踏み切る考えを示したことで、23日のニューヨーク株式市場では、ダウ平均株価が一時、490ドルを超える大幅な値上がりとなりました。

23日のニューヨーク株式市場では、ジャクソンホールのシンポジウムにおけるFRB・パウエル議長の講演内容が注目されました。

パウエル議長が「金融政策を調整する時が来た」と述べて来月の会合で利下げに踏み切る考えを示したことで景気や企業業績にプラスに働くという見方が広がり、幅広い銘柄で買い注文が増えました。

ダウ平均株価は一時、490ドル以上値上がりし、先月につけた終値としての史上最高値を超える場面もありました。

終値は、前日と比べて462ドル30セント高い4万1175ドル8セントでした。

NY外国為替市場 円高進む

また、ニューヨーク外国為替市場では、パウエル議長の発言を受けて日米の金利差の縮小が意識され、ドルを売って円を買う動きが進みました。

講演が始まる前、円相場は、1ドル=146円台半ば付近でしたが、講演後、じわじわと円高が進み、1ドル=144円台前半まで2円余り値上がりしました。

市場関係者は「パウエル議長の発言が想定よりも強く、利下げをほぼ明言したと受け止められた。さらに日米の金利が縮小するという見方から金利が低い円で資金を調達してアメリカのハイテク株などに投資する『円キャリートレード』を解消する動きも出て円高が進む展開となった」と話しています。

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