ウォラー理事、準備残高まだ「潤沢」-ランオフ減速への反対理由説明 https://t.co/NbY3mDN2bX
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) March 21, 2025
ウォラー米連邦準制度理事会(FRB)理事は、銀行システムにはなおFRBが月間の米国債ランオフ(償還に伴う保有証券減少)ペースを維持できるだけの豊富な準備金があるとの考えを示した。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は18、19両日に開催した定例会合で、バランスシート縮小ペースの減速を開始する方針を示した。4月から米国債ランオフペースの上限を月間250億ドル(約3兆7200億円)から50億ドルに減額することを決定。住宅ローン担保証券(MBS)については、現行の月間上限350億ドルを維持した。
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ウォラー氏はランオフペースを月額250億ドルで維持することを主張し、FOMCでこの決定に反対票を投じた。
「準備金が『十分』な水準に近づくのに伴い、保有証券の償還をさらに減速あるいは停止するというのは適切だろう」とウォラー氏はFRBが21日に公表した声明で指摘。「しかし、私の見解ではまだその段階にはない。準備残高は3兆ドルを超えている。この水準は『潤沢』だ」と説明した。
「短期金融市場の指標や関係筋の情報では、銀行システムが『十分』な準備金の水準に近づきつつあるとの兆候は示されていない」と同氏は続けた。
その上で、FRBはポートフォリオの縮小過程で市場の混乱に「対応するさまざまな手段」を有していると語った。
米金融当局は2020年に米経済が新型コロナ禍に見舞われた後、市場の混乱を和らげ、景気刺激を強化するため、巨額の米国債を購入した。当局のバランスシート総額は22年4月に8兆9700億ドルに急増した。20年の年初時点は4兆2000億ドルだった。
FRBは22年6月以降、量的引き締め(QT)として知られるプロセスで保有資産の圧縮を続けている。月間の縮小ペース上限額は24年6月に、それまでの600億ドルから250億ドルに引き下げられた。
原題:Fed’s Waller Sees No Evidence Reserves Are Nearing ‘Ample Level’(抜粋)
FRB当局者、政策変更急がずと表明 トランプ関税の影響見極めへ https://t.co/jcSWbJR7Oo https://t.co/jcSWbJR7Oo
— ロイター (@ReutersJapan) March 21, 2025
トランプ米政権の通商政策などに起因する不確実性が高まる中、米連邦準備理事会(FRB)当局者から21日、金融政策を変更する緊急性はなく、状況が明確になるまで様子見姿勢を取るべきとの発言が相次いだ。
<「緩やかに引き締め的」な政策は適切>
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は講演で、労働市場が堅調に推移する中、インフレ率がFRBが目標とする2%をなお若干上回っていることを踏まえると、現在の「緩やかに引き締め的」な金融政策は完全に適切との考えを示した。
FRBは最終的には景気を刺激も冷やしもしない金利水準である「中立金利」まで引き下げなくてはならないとしながらも、政府の政策が急速かつ予測不能に変化している環境下で、「経済成長に対する下向きリスクと、インフレに対する上向きリスクは共に極めて高い」と指摘。今後の展開に対処していくにあたり「金融政策は適切な位置にある」と述べた。
その上で、一段のデータを検証したいとし「金融政策設定の変更を急ぐ必要はない」と語った。
シカゴ地区連銀のグールスビー総裁も同様の見解を表明。米経済は強いとしながらも、トランプ大統領の関税政策の行方を見守っているとし、不確実性が高まる中、状況が明確になるまでFRBは様子見姿勢を取る必要があると述べた。
FRBは18─19日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通りに金利据え置きを決定。パウエルFRB議長は政策変更を「急いでいない」とし、トランプ政権が打ち出す一連の政策がさらに明確となるまで待つ姿勢を鮮明にした。
<量的引き締め(QT)の減速>
FRBは今回のFOMCで、バランスシートの縮小ペースを減速させると決定。FOMC声明によると、ウォラーFRB理事がフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジの据え置きには賛成したものの、保有証券の減少ペースは現在のまま継続することが望ましいとして、反対票を投じた。
ウォラー氏はこの日、減速に反対したことについて、銀行システム内に豊富な準備金がなお存在していることが理由だったと説明。「FRBのバランスシート縮小は、金融政策の正常化のほか、銀行システム内にある不要な準備金の削減に重要な役割を果たしている」と指摘。バランスシート縮小の減速はいずれは適切になるとしながらも、まだその時点に「到達していない」と述べた。
これに対しウィリアムズ総裁は、縮小ペース減速の決定は「次のステップとして自然なものだった」との見解を示した。
#米経済(250322)