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ポストケインズ派経済学入門

ポストケインズ派は、資本主義を自発性と技術革新を促進するシステムであるとみる。とくに、所得分配や、すべての社会階層への公的サービスとインフラの提供に関して、資本主義は、その欠点とその過剰を処理できる国家や民主的な制度によって支えられるならば、効率的な経済システムとなりうる。

ポストケインズ派は、この資本主義の不安定性を、競争力や競争メカニズム、もしくは価格柔軟性の欠如の結果であるとは考えない。それどころか、価格管理、慣習、(資本の自由な移動の制限といった)規制が、経済システムの安定性を強化するとポストケインズ派は信じている。

石原莞爾「新日本建設大綱」

利己心と利他心とは我等の心に併存し、社会道徳の主眼はその適切なる調整にある。経済の目標は個人経営と社会経営とを時代に即応して、巧みに按排(あんばい)し、その最高能率を発揮するにある。

統制は断じて専制への後退ではなく、真に自由を暢達せしめるために必要の強制を加えるところの、専制と自由を総合開顕した新しい指導理念である。