私は05年の総選挙の少し前から、小沢と政策や政権交代について踏み込んだ話をするようになった。私も小沢もそれぞれの誤りを反省し、新たな政権を目指そうと語り合った。
民主政治には、具体的な政策よりも、もっと根本的な重要問題がある。古い言葉だが、憲政の常道という言葉を今こそかみ締める必要があるように思える。憲政とは、もちろん民主政治を含むが、より広く憲法や国民主権という常識に則った政治という意味である。
麻生政権が今頃になって安心社会実現などと叫び出すのは、自らが種をまいておいて大騒ぎするマッチポンプという点でも、正統性のない政権が重要政策をもてあそぶという点でも、笑止千万の沙汰である。