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『合気道修行』
P134

　力の出し方について説明してきましたが、合気道でもうひとつ大切なことは、力を抜くということです。相手が力をこめて、こちらをつかんできたときに、こちらは逆に力を抜いてしまうのです。
　こう書くと簡単なようですが、実際に力を抜くというのは、とても難しいことです。これは、私が植芝先生から授かったひとつの大きな極意でもあるのです。
　力を抜けといわれて、ただ単にダラッと抜いてしまったのでは、たちまち相手に抑えつけられてしまいます。そういうことではないのです。
　先ほどから繰り返し説明している中心線、あくまでもそれは生かしておかなければなりません。ビシッと体に一本筋を通した上で、なおかつ力を抜く。そして、相手の力を自分のほうに乗せてしまうのです。

茂木氏が「簡単」というのは自分が「脱『抑制』」と答えるのが簡単だということ。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20090501#1241162673