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宮田秀明の「経営の設計学」日本は環境ビジネスで他国に勝てる

 米国と中国という、今では押しも押されもしない2つの大国が環境問題に前向きになってきたのは喜ばしいことだ。しかし、そういう見方は、かなりお人好しな見方のようにも思う。

 「環境」は21世紀前半にビジネスチャンスの宝庫となり、産業構造は環境ビジネスの拡大によって大きく変化していくだろう。だから米国も中国も政府主導で環境をテーマに産業の変化を促進し、この分野での国際競争力の強化を図ろうとしているのだ。

 21世紀前半に急成長する様々な環境ビジネスの中で、リチウムイオン電池ビジネスと環境情報システムビジネスが大化けするのは確実だろう。この2つのビジネスのメインプレーヤーを狙っているのが中国企業と米国企業という見方も出てきている。

 現在は日本企業が高い技術力を持って先駆けているのに、近い将来、米国と中国に負けるかもしれない、と危惧されるのは日本の経営力が低いからだろう。