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小沢一郎に惚れ込んだのは17年前の葬儀だった

その小沢氏との深い付き合いが始まったのは、今から17年前の92年にさかのぼる。稲盛氏の母が他界し、その葬儀に小沢氏が鹿児島まで弔問に来てくれたことがきっかけだった。それも国会の会期中であったため、何も言わずに焼香だけしてトンボ返りで東京に戻っていった。

2年後、今度は稲盛氏の父が亡くなった時も、小沢氏は再び鹿児島に弔問に訪れた。顔くらいしか知らない程度の付き合いにもかかわらず、まして選挙や政治資金に直接役立つわけでもない稲盛氏に、私心なく接してきた小沢氏の姿勢に、稲盛氏は心を動かされた。

「その心遣いに感激しました。なんて、まじめな政治家だろう、と」
それ以降、稲盛氏は小沢氏と年に1、2回程度会食するようになった。

「小沢氏と2人の時は政治の話は一切しない」

「私はこれまで政治家・小沢一郎ではなく、人間・小沢一郎と付き合ってきた」

「小沢氏は政治の話どころか、私になにか頼み事をするわけでもない。そのため私は世間でいわれているような政治家・小沢一郎という面をあまり知らない」

「その本を読んで、初めて小沢一郎という政治家の考え方がわかったくらいだ。マスコミでは盛んに小沢氏の毀誉褒貶(きよほうへん=ほめたり、けなしたり)や剛腕ぶりが報道されているが、少なくとも私の付き合いのなかでは小沢氏のそういう面を垣間見たことは一度もない」

「小沢氏は私の苦言や批判をよく聞いてくれる」