https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

小沢訪中 時代錯誤の「乾杯」

一方で同紙は「日中間の戦略的摩擦や対抗要素は排除できず、蜜月期の序幕にはならない」(社会科学院日本研究所高洪副所長)といった専門家の見方を紹介、小沢氏の意図に警戒心も表している。

10日の代表団との会見前、胡錦濤国家主席は、全員と記念撮影、国会議員の大半とのツーショット撮影にも応じた。小沢氏は胡氏に丁重な礼をいい、「日中友好発展にいい結果を生むと思う」と述べている。


 この場面や小沢氏の言葉は中国では一切報じられなかった。中国の主席が日本の議員にこうした慣例や規格外のサービスをすれば、国内の反日世論を刺激しかねないからだ。

 中国現代国際関係研究院日本研究所の劉軍紅研究員は、世界金融危機後、日本は中国をより重視しているが、米国に「平等な関係」を求める一方、鳩山首相が10日の「バリ民主主義フォーラム」で、中国に民主と人権改善を求めたと指摘。日本は中国一辺倒にはならないとの見方を示した。


 小沢幹事長が11日、中国の梁光烈防相に、中国の軍備増強への懸念を表明したのも、小沢氏が友好姿勢の半面で、中国との力関係のバランスを追求している表れとみられている。

 特に中国が注視しているのは、日米同盟の行方だ。中国は対米協調を世界戦略の基軸にし、対日戦略も日米同盟を前提にしてきた。日本の日米同盟からの離脱はないにせよ、不安定になることは中国は望んでいない。それは北朝鮮問題などを抱える日本が、核を含む軍備増強に向かう危険性を生むとの分析による。

目立ったのは小沢氏の実力ばかり 「友好づくし」の訪中団

 小沢氏もすべてのテーブルを回って、訪中団の議員や後援会関係者らと写真に収まった。

 「普段のこわそうな印象と違う姿に、みんなぐらっとくるのよ」。女性議員は小沢ファンの拡大を確信したようだった。

 「党レベルの交流は、政府レベルでは難しいものについても忌憚(きたん)ない話し合いができればいい」

 小沢氏は胡氏との会談でこう述べた。