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最高裁「違憲状態」判断、抜本的見直しに強いメッセージ

 これまで最高裁は格差3倍未満の場合は「合憲」とする判断を繰り返してきた。しかし、今回の判決は制度そのものが生む違憲性に言及し、数字だけでみれば合憲ラインの最大2・30倍だった選挙を違憲状態と結論づけた。「3倍ルール」とも呼ばれた合憲基準は失われたといえる。

 最高裁は1人別枠方式について、「速やかな廃止」を求める異例の付言をした。選挙制度について、国会の裁量権を広く認めてきた過去の判決から一歩踏み込んだといえ、同方式を残したままの議席増減は弥(び)縫(ほう)策にすぎない、という強いメッセージを発したことになる。