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菅首相が辞任にしても仙谷由人「居抜き政権」誕生で加速する「大増税」　いい加減、好き嫌いでなく「政策」で政権争いを 高橋洋一

　菅政権は財務大臣経験者を４人もそろえ、増税志向だった。この居抜き内閣も、仮に財務大臣経験者が菅首相を含めて１〜２人減っても、増税指向の菅政権の性格をそのまま引き継ぐ。増税指向は地方分権には消極的なので、中央集権的思想にも直結する。

　菅首相の退陣話が出始めると、民主党と自民党から大連立の話が出てくるのは奇妙だ。国会で議論してよりよい法案を作るのではなく、政権内で作った法案で予め談合して自分たちに都合良く復興利権を分ける魂胆だろう。大連立にあれば、国会で厳しい議論にさらされないですむ。

　誰か、増税と中央集権思想以外の対立軸、大義名分を出せないものか。