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『国家(上)』
P237

すぐれた裁判官というものは、若い人でなく年寄りでなければならず、不正がどのようなものかを遅れて学んだ人でなければならない。すなわち、不正というものを、自分自身の魂のなかにある。自分自身のものとして認識したのでなく、他人の魂のなかの他人のものとして、それが本来どのように悪いものであるかということを、自分自身の経験ではなく知識を用いて見抜くように、長い間の訓練をつんだ人でなければならないのだ