「善(よ)きものや幸福を希求すること−その一つ一つが至高かつ、もろく、うつろいやすい恋愛なのです」(プラトン『饗宴(きょうえん)』)
「魂の美に対する恋は、肉体の美に対する恋よりも貴重なのです」
「彼(ソクラテス)はよく、『恋に落ちた』ということを言った。しかしそれは、決して外見が美しい者に対してではなく、その魂が善にすぐれた者に対することばであった。彼が恋した者とは、知を愛し、求めることによって、対人関係や家政を上手に治めるだけでなく、仲間や国家をも充足し、幸せにする人々のことであった」