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カザフスタンが通貨テンゲを19%切り下げ、ルーブル下落受け | Reuters
アングル:カザフの通貨切り下げ、旧ソ連諸国も追随か | Reuters

市場では、ベラルーシウクライナも通貨の切り下げに踏み切る可能性があるとの見方が浮上。近隣窮乏化政策旧ソ連圏の貿易収支が混乱に陥るのではないかとの懸念も出ている。


コンサルティング会社トラステッド・ソーシズ(ロンドン)のマネジングディレクター、クリストファー・グランビル氏は「こうした国々はすべてルーブル相場を気にかけている」と指摘。「ルーブル基軸通貨だ。ロシアは大幅なルーブル安を容認しており、他の国も反応するだろう」と述べた。

カザフスタンは5年前にもテンゲを18%切り下げている。


当時は原油価格の急落でルーブルが売り圧力に見舞われていたが、今回の切り下げもロシアが起点となった。


ロシア中銀は先月、為替市場での「ターゲット」介入を中止すると発表。毎日6000万ドルに定められていた介入額を撤廃しゼロとする方針を示した。2015年までにルーブルを変動相場制に段階的に移行させる政策の一環と説明している。


こうした措置に加えて、新興国市場が混乱したこともあり、ルーブルはドルとユーロで構成する通貨バスケットに対して最安値をつけた。


ルーブル安は、ロシアと関税同盟を結んでいるベラルーシカザフスタンにとっては特に大きな圧迫要因となる。ロシアから安価な輸入品が流入し、国内生産者が打撃を受けるためだ。


ロシアのカザフスタン向け輸出は過去1年で急増。カザフスタンの貿易黒字は昨年10%以上減少し、経常黒字も一昨年の6分の1まで縮小した。

今後の見通しはロシアの出方にかかっているが、市場ではロシアが緩やかなるーブル安を容認するとの見方が多い。