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世界的な量的緩和、実体経済への効果はまだ不明=豪中銀総裁 | Reuters

オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)のスティーブンス総裁は22日、世界的に進められている量的緩和(QE)政策について、金融市場におけるリスクテイクを促していること以上に、実体経済押し上げに寄与しているかどうかはまだ分かっていないとの認識を示した。


総裁はエコノミストとの昼食会で、QEが世界的な借り入れコスト低下につながったことは明白だとしつつ、企業投資の大幅な拡大につながったかどうかは不明だと指摘。「ある人はそれについて、非伝統的な金融政策がそれほど効果的ではなく、リスクが高すぎるということを示しているととらえるだろうし、ある人は政策が不十分だということを示すサインだとみなすだろう」と述べた。


その上で「金融危機後の回復には時間がかかり、実際に起こらなかったことは知りようがないということを認識している私自身を含めた人々は、確固とした結論を下すことは不可能だと感じているのではないか」と述べた。


同総裁はまた、多くの主要国で景気回復がさえない一因は、企業の景況感が良くないためではないかと指摘。こうした景況感に、金利だけで影響を及ぼすことはできないと述べた。


ただ、この状況が永遠に続くと考えたり、人々が革新・投資意欲をすべて失ったとみなしたりするのはあまりに悲観的だと発言。20カ国・地域(G20)が現在推し進めている成長アジェンダが、景況感の回復に役立つだろうと述べた。