ガザ地区では、イスラエル軍が軍事作戦を開始してから死者が1400人を超え、イスラエル軍による攻撃で国連が避難所としていた学校でも多数の死傷者が出る事態となっています。
UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のクレヘンビュール事務局長は7月31日、記者会見し、「学校は砲撃の対象にすべきでないと繰り返し伝えてきたにもかかわらず、それが守られなかったことに強い憤りを覚える」とイスラエルを強く非難しました。
そのうえで、停戦が直ちに実現するよう国際社会の働きかけを求めました。
こうしたなか、イスラエルのネタニヤフ首相は31日の閣議で、「トンネルの破壊を妨げる形での停戦は受け入れられない」と述べ、ハマスが築いた地下トンネルを完全に壊すまで攻撃を続けると改めて強調しました。
さらにネタニヤフ首相は、停戦に応じるとしても、戦闘を停止したあとイスラエル軍が地下トンネルの捜索や破壊を続けられることが必要だと主張しました。
ハマスがこうした条件を受け入れるかどうかは不透明で、今後も戦闘が続き市民の犠牲がさらに広がることへの懸念が強まっています。