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「枠」の中 新たな思考

 著者は、前著『動きすぎてはいけない』のなかで、従来、多方向に動いて多様なヒトやモノとつながることを肯定する思想と受け取られてきたドゥルーズ(とガタリ)の哲学を、「切断の哲学」として解釈した。動きすぎ、つながりすぎは、輪郭を破壊し、端的に無秩序を招いてしまう。重要なのは、閉じすぎず、開きすぎずという「いい加減」であること。〈いい加減というのは、…まさしく望ましい加/減のバランスを、暫時的に調整することに他ならない。それができない社会は、可塑性を失って硬直化するしかない〉


 ツイッターにはあらかじめ140字以内という枠が決められている。この枠の中で「枠」について思考し、書籍という新たな枠で提示する。これはまぎれもなく、前著で示した「切断の哲学」を「別のしかた」で実践するものだ。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20130106#1357482765