カーター新国防長官は17日、国防総省に初めて登庁したあと、ホワイトハウスでバイデン副大統領の立ち会いの下、宣誓を行い国防長官に正式に就任し、「アメリカや世界の安全保障にとって、大統領が最善の決断ができるよう支えていく」と決意を述べました。
また、カーター新長官は声明を発表し、「中東や北アフリカでは混乱が続き、悪質で野蛮なテロが拡散している」として、中東や北アフリカで影響力を広げる過激派組織ISへの対応に力を入れる方針を強調しました。
前のヘーゲル長官の辞任は、ISへの対応などを巡るホワイトハウスとの意見の対立による事実上の更迭とも受け止められていて、アメリカの安全保障政策はホワイトハウスが主導していくという見方が出ています。
アメリカは今後、イラク軍などを支援して、ISに支配されている地域の本格的な奪還作戦を行うとみられるほか、ウクライナでは停戦が合意されたあとも政府軍と親ロシア派による戦闘が続いており、カーター新長官は、こうした問題について具体的な対応を迫られることになります。