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辺野古でボーリング調査再開 NHKニュース

アメリカ軍普天間基地の移設先とされている名護市の辺野古沿岸部では、去年8月に埋め立て工事の前提となる海底のボーリング調査が始まりましたが、およそ1か月後の9月から中断していました。
沖縄防衛局はことし1月から準備作業を進め、12日午前10時半ごろ、海上に設置した足場から掘削用のパイプを海底に入れてボーリング調査を再開しました。
海底のボーリング調査は岩盤の強度や地質の状態などを調べるもので、今回は去年の調査より水深の深い地点を対象に3つの足場を使って掘削します。
調査に対し、埋め立て予定地に隣接するアメリカ軍基地、キャンプシュワブの前では、反対する住民や市民グループのメンバーなどが調査の中止を求めて集会を開き、辺野古沖の海上でも船を出して抗議しています。
また、移設計画に反対する沖縄県の翁長知事は前の知事による埋め立ての承認に法律的な問題がなかったかを検証する第三者委員会を設置し、沖縄防衛局に対して、検証が終わるまで移設に向けた作業を中断するよう求めていて、県側の反発が強まることも予想されます。

沖縄県名護市辺野古の埋め立て予定地に隣接するアメリカ軍基地、キャンプシュワブのゲート前では反対する住民や市民グループが抗議集会を開き移設計画の中止を訴えました。
キャンプシュワブのゲート前では、12日朝早くから反対する住民や市民グループのメンバーが抗議集会を開き、昼前にはおよそ100人が集まりました。
参加者たちはゲートの前を行進しながら「調査をやめろ」などと声を上げ、移設計画の中止を訴えました。
また、参加者の一部が抗議の意思を示すためにゲートの前に座り込むと警察官が数人がかりで抱え上げて移動させ、現場は一時、騒然となりました。
集会に参加した80歳の女性は「沖縄の美しい海を埋め立てることは反対です。
県民の意思に反して工事を行おうとする国のやり方には怒りを覚えます」と話していました。
また、60代の女性は「沖縄に今新しい基地をつくらせてしまっては子や孫、さらに次の世代までずっと基地が残ってしまう。
国は県民の声を受け止めて工事をやめて欲しい」と話していました。

ボーリング調査の再開を受けて、沖縄県の翁長知事は12日午前、東京都内で記者団に対し「県民に対して説明のないなかで物事を進めようとしており、大変許せない状況だ」と述べ、沖縄防衛局の対応を厳しく批判しました。
そのうえで、「『あらゆる手法を駆使して辺野古に新基地はつくらせない』という公約の実現に向けて、全力で取り組む」と述べました。