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〔アングル〕インドネシア製造業、ルピア安でも輸出伸びず | Reuters

インドネシア経済は、アジア通貨危機の際に壊滅的な打撃を受け、1998年には13%もの大幅なマイナス成長に陥っていた。しかし、通貨ルピアの急落を背景に輸出が増加に転じ、経済も見事な復活を遂げた。


インドネシア経済の現在の成長率は5%程度と、5年ぶりの低ペースであり、ルピアは最近、1998年以来となる安値水準を記録した。


ルピアが昨年6月以来、対ドルで9.3%下落していることを踏まえると、インドネシア製品は海外で割安となり、輸出は増加するはず。


しかし、人件費上昇や不十分なインフラ、官僚主義などの要因により、今回のルピア安局面では輸出増・景気回復の流れになっていない。


インドネシア経営者団体の代表は「人件費やその他コストが毎年のように上昇している」とし「本当に困っている」と訴えた。


繊維製品はインドネシアを代表する輸出品だが、もはやベトナムに追い越されている。ベトナムは2000年には繊維製品の輸出で世界のトップ30にようやく入る程度に過ぎなかったが、国連の統計によると、2013年には世界7位に浮上。輸出額は179億ドルに達した。


一方、インドネシアは11位から14位に転落。輸出額は77億ドルにとどまり、世界でのシェアも2.4%から1.6%に低下した。