関係者によりますと、昨年度の国の税収は、所得税収が投資家の株式の売却益や配当が膨らんだことなどから、ことし1月時点の見込みよりも1兆円程度上回ったということです。
また、消費税と法人税の税収も合わせて1兆円余り伸びたということです。
こうしたことから、昨年度の税収は見込みよりも2兆2000億円程度、前の年度と比べると7兆円程度上回って53兆9000億円余りとなり、平成9年度以来17年ぶりの高い水準となりました。
こうした税収の増加を踏まえ、政府は、昨年度の国債の発行額を見込みに比べて2兆円減らす見通しです。
政府は、来月から来年度予算案の編成作業を始めますが、昨年度の税収の伸びは税収の見積もりに影響を与えそうです。