サウジアラビアの内務省などによりますと、東部の都市サイハトで16日夜、シーア派の宗教行事のために信者たちが集まっていた施設を男が銃で襲撃し、女性を含む5人が死亡し、9人がけがをしました。
男はタクシーで施設に乗りつけ、警備員の制止を振り切って銃を撃ち始めましたが、その後、駆けつけた警察官に殺害されたということです。
事件後、過激派組織ISを名乗る組織は、インターネットを通じて「戦士が自動小銃で背教者たちの宗教施設を攻撃した」と犯行を認める声明を出しました。
スンニ派の過激派組織ISは、シーア派やサウジアラビア政府を敵視していて、ことし5月にも東部にあるシーア派のモスクを狙った2件の自爆テロや、8月に南西部の治安部隊の施設で行った自爆攻撃について犯行を認めるなど、活動を活発化させています。
これに対しサウジアラビア政府は、シリアでISに対する軍事作戦に参加しているほか、国内でISにつながりがある組織のメンバーの摘発を強化するなど、ISとの対決姿勢を強めています。