パリで開幕した国連の会議ＣＯＰ２１に出席している安倍総理大臣は、フランス政府主催の昼食会に先だって、中国の習近平国家主席に声をかけ、短時間立ち話をしました。
この中で、安倍総理大臣は「先に李克強首相と首脳会談が行えて大変よかった。日中両国の関係を戦略的互恵関係に基づいて進めていくことで一致した」と述べました。そのうえで安倍総理大臣は、日本の経済界の代表団が中国を訪問した際に、歓迎を受けたことに感謝の意を示したうえで、みずからも中国からの高校生などと面会したことを紹介し、関係改善に向けて人的交流を推進していきたいという考えを伝えました。
これに対し習主席は「去年の北京と、ことしインドネシアで行った安倍総理大臣との首脳会談を踏まえ、２国間関係の方向は発展している」と述べました。そのうえで、習主席は「日中は共通の利益を有している。われわれが引き続き、この良好な雰囲気を深めることが重要であり、そのためにも、お互いのセンシティブな問題に正しく対応し、関係を大事にしていきたい。２国間関係が変わってきている兆候がみられる」と述べ、両首脳は両国関係改善の方向性を確かなものとするために、互いに努力していくことで一致しました。
また、安倍総理大臣は会議の合間に、韓国のパク・クネ（朴槿恵）大統領ともあいさつを交わしました。
