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長期金利 初のマイナスに NHKニュース

9日の国債の市場は取り引き開始直後から買い注文が広がりました。
国債が値上がりすると金利は下がる関係にあり、長期金利の代表的な指標になっている、満期までの期間が10年の国債の利回りは、一時、マイナス0.01%まで低下しました。
長期金利が0%を割り込んでマイナスとなるのは国内では初めてです。
これは、原油価格の下落で産油国の経済が打撃を受け、エネルギー関連の企業の業績も悪くなるとみて、世界経済の先行きへの懸念が強まっていることや、日銀が金融機関から預かっている当座預金の一部の資金にマイナス金利を導入すると決めたことで、今後も国債の値上がりが続くという見方が出ているためです。
市場関係者は「世界経済を引っ張ってきたアメリカ経済への懸念が広がっているため、投資家がリスクを避けようという動きが一段と強まっている」と話しています。

長期金利 初の0%に低下 過去最低更新 NHKニュース

9日の国債の市場は、取り引き開始直後から国債を買う動きが広がりました。その結果、長期金利の代表的な指標になっている満期が来るまでの期間が10年の国債の利回りは過去最低を更新し、一時、初めて0%まで低下しました。
これは、原油価格の下落で産油国の経済が打撃を受け、エネルギー関連の企業の業績も悪くなるとみて、世界経済の先行きへの懸念が強まっていることや、日銀が金融機関から預かっている当座預金の資金の一部にマイナス金利を導入すると決めたことで、今後も国債が買われるという見方が出ているためです。
市場関係者は「世界経済を引っ張ってきたアメリカ経済への懸念もここに来て広がっている。このため投資家は株式を売って比較的安全な資産とされる国債を買う動きを強めており、9日の金融市場はリスク回避の動き一色になっている」と話しています。

長期金利の代表的な指標になっている満期までの期間が10年の国債の利回りが初めて0%となったことを受けて、銀行のディーリングルームでは担当者が対応に追われました。
このうち三井住友信託銀行では、長期金利が初めて0%となった瞬間、静かなディーリングルームに驚きが走りました。三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは、長期金利の低下の背景について「世界経済がここから失速に向かうのではないかという不安感から、投資家がリスクを避けようという姿勢を強めており、行き所がない資金が国債に流れ込んでいる」と話しています。そのうえで、今後の見通しについては、「これだけ長期金利が低下するのは初めての経験なので、ここから投資家がどのように動いていくのか、マイナス金利政策のもとで世の中の人たちがお金をどう動かしていくのかを予想するのが非常に難しい。当面は混乱が続くのではないか」と話しています。

長期金利が史上初のマイナス、世界的金利下げ圧力−20年まで過去最低 - Bloomberg

債券相場は大幅上昇。長期金利は史上初のマイナスとなり、新発20年債利回りまで過去最低を更新した。景気減速懸念などを背景にした世界的な債券買いによる金利下げ圧力が国内債市場にも広がった。


9日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)低い0.02%で開始。午前にはゼロ%まで達し、午後の取引開始後にはマイナス0.005%を付け、一時はマイナス0.035%まで低下した。その後はマイナス0.025%に戻している。


新発2年物の361回債利回りはマイナス0.245%、新発5年物の126回債利回りはマイナス0.255%と、ともに過去最低を更新。新発20年物の155回債利回りは一時0.715%と、1日に付けたこれまでの最低水準0.74%を下回った。新発30年物の49回債利回りは1bp低い1.06%を付けている。


UBS証券の井川雄亮デスクストラテジストは、「10年債利回りのマイナス化そのものは時間の問題だと考えていたので驚きはない。為替市場での円高もあり、日銀が3月まで金融政策決定を待てるかという議論もある」と話した。ただ、「マイナス金利が導入されるのは16日。ここまでは市場の準備も含めて日銀は動くことが難しい。その意味で向こう1週間は市場は神経質になる可能性がある」と言う。


長期国債先物市場で中心限月3月物は、前日比25銭高の151円56銭で開始。その後も買い優勢の展開が続いて、午後は一段高となり、史上初めて152円台に乗せた。結局は94銭高の152円25銭と過去最高値で引けた。


パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「10年債利回りがマイナスになったのは想定通り。5年債など中期債も強い。5年債・10年債に続いて、超長期債にも買いが入ってくるかが重要」と話した。


30年債入札


財務省が午後発表した表面利率1.4%の30年利付国債(49回債)の入札結果によると、最低落札価格は107円15銭と、市場予想の107円10銭を上回った。小さければ好調なテール(落札価格の最低と平均の差)は36銭と前回の4銭から拡大。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.04倍と前回の3.73倍から低下した。


みずほ証券の末広徹シニアマーケットエコノミストは、30年債入札について、「事前には懸念もあったが思ったより良かった。ひとまず不安感は後退していくだろうが、まず買われるのは20年債だろう。10年−20年のイールドカーブが立っている。その後はいずれ、30年ゾーンまでカーブをつぶしに行くだろう」と分析した。


8日の米国債相場は上昇。米10年債利回りは前週末比9bp低下の1.75%程度と、昨年2月以来の低水準で引けた。米国株相場の下落に加えて、原油先物相場が下げたことが買い手掛かり。アジア時間の取引では、1.68%まで一時下げた。この日の東京株式相場は大幅下落。日経平均株価円高進行などを背景に、前日比918円86銭安の1万6085円44銭で引けた。


みずほ証の末広氏は、長期金利のマイナス化について、「日銀のマイナス金利導入で、短中期債を中心にもう少し金利低下の余地があるとして水準感を探っているうちに、海外市場でリスクオフ材料が重なり、株安・円高とともに金利レンジが一段と低下した影響が波及してきている」と話した。