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ロシアは、シリアの政府軍が先月、世界遺産に登録されている古代ローマ時代の遺跡がある中部の都市、パルミラを過激派組織ISから10か月ぶりに奪還するのを空爆で支援したあと、工兵部隊を現地に派遣し、ISが埋めた地雷を除去する作業を続けています。
ロシアのプーチン大統領は21日、パルミラとテレビ電話で結び、工兵部隊のトップから作業の進捗(しんちょく)状況について報告を受けました。
この中で、工兵部隊のトップは「パルミラの歴史的な建造物が残る区域で作業が完了しました」と述べ、遺跡周辺での除去が完了したことを明らかにしたうえで、2平方キロメートル余りから3000近くの爆発物を取り除いたと報告しました。
また、空港などの重要施設でも作業が終わりましたが、住宅が建ち並ぶ5平方キロメートル余りでさらに除去が必要だとしています。
ロシアは、これまでもたびたびパルミラでの地雷の除去作業をメディアに公開しており、過激派組織ISとの戦いでの存在感をアピールするねらいがあるものとみられます。