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「○○」の時の反応で有能か無能か丸わかりになる あなたはどんな反応をする?|一流の頭脳の磨き方|ダイヤモンド・オンライン

 世界の第一線で活躍するビジネスエリートが最も熱心に学んでいるスキルを一つ挙げろといわれたら、それは「リーダーシップ」ということになるだろう。

 リーダーシップを学ぶ第一歩は、何といっても「自分自身のリーダーシップ・スタイルを知る」ことだ。

 授業では、この結果について科学的に分析した内容が提示され、「自分の認識と周囲の感じ方の違い」、あるいは「一致しているポイント」について教授と一対一で対話をしたり、生徒同士でオープンなディスカッションをする。


 EMBAにはグローバル企業のトップ、経営幹部、シニアマネジャークラスの人たちが集まっている。リーダーとしてすでに幾多の困難を乗り越え、成功してきた人たちだ。


 そんな彼らであっても、リーダーシップについて何を学ぶかといえば、まずは「自分を知る」ということなのだ。

 さらに、EMBAでは「自分がリーダーとしてプレッシャーを感じているときに、どのような反応、態度を示すか」といった心理テストをする。


 いわゆる「エモーショナル・コントロール」に関するテストだ。


 結果としては「周囲に対して攻撃的になる」「やる気を失って、逃げ出す」「責任逃れをする」「すぐに妥協をして、相手の言いなりになる」などさまざまなタイプが導き出され、それぞれに応じて教授からアドバイスが与えられる。


 そもそもリーダーにとって「プレッシャーがかかったとき、自分はどのような反応をするのか」という視点はとても重要だ。なぜなら、窮地のときほどリーダーとしての真価が問われるからだ。

ケロッグのEMBAを卒業し、渋谷で社長をやっているOさんは、これまで多くの会社を買収してきたが、思うところがあり、買った会社をすべて売り払ってEMBAに学びにきた。彼はEMBAで自己分析を徹底し、これまで自分がやってきたようなマイクロマネジメント(細かい業務管理)はやる気をそぐだけだと理解した。


 そして、部下にはむしろ本質的な質問をし、考えさせることで正しく導くというスタイルの有効性に気づいたという。実際、帰国してからのリーダーシップ・スタイルには大きな変化があり、部下の反応も変わってきているようだ。


 ビジネスエリートがリーダーシップについて学ぶというと、世界を股にかけて活躍するグローバルリーダーをモデリングするとか、最新のマネジメントスキルを身につけるなど、テクニカルな側面がイメージされがちだが、実際に彼らが学んでいるのはそんなことではない。


 これまでより一段高いステージで仕事をしたければ、まずは「自分を知ること」、そこから始める必要があるのだ。

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