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IMFは17日、イギリスの経済政策を点検した、年に1度の報告を公表し、この中で、来週行われるEUからの離脱の賛否を問う国民投票が「今のイギリスを取り巻く最も不確実なリスクだ」と指摘して、投票結果が経済面に及ぼす影響を分析しました。
それによりますと、EUに現状のままとどまる場合、イギリスのGDP=国内総生産は、ことしが1.9%のプラス、来年が2.2%のプラスに上向き、先進国の中でも順調に成長を続けていくと予測しました。
これに対して離脱する場合は、EUとの貿易で関税が課せられ輸出が減少するほか、イギリスが強みを持つ金融取引にも制限がかかり、最も厳しい予測で、ことしのGDPはプラス1.1%にとどまり、来年は0.8%のマイナスに転落するおそれがあるとしています。
また、EUから離脱する場合、イギリスの経済規模は2019年までに、残留した場合と比べ5.6%程度縮小し、経済的な打撃は重大だと報告しています。
そのうえでIMFは、仮にイギリスの国民が離脱を選んだ場合には、イギリス政府は経済の安定を維持し、不透明感を取り除くことに政策を集中させるよう促しています。

ロックバンド、ローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガーさんは、ことし4月に行われたイギリスのテレビ局とのインタビューで「短期的に見れば弊害をもたらすだろうが、20年ぐらいの長い目で見れば有益となるだろう」と述べ、離脱を支持する考えを明らかにしました。


イギリスのベテラン俳優のマイケル・ケインさんは、ことし1月、イギリスのラジオ番組で「顔の見えない多くの公務員たちに指図を受けるべきではない」と述べ、巨大化したEUの組織の中でイギリスの独立性が失われているとして、離脱を支持しています。


人気俳優のベネディクト・カンバーバッチさんや、ファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドさんなど、およそ280人の著名人は、先月、EUへの残留を支持するよう呼びかける書簡を発表しました。この中では、離脱するとEUからの資金面での支援を受けられなくなり、イギリスでの創作活動が打撃を受けると指摘したうえで、「残留すると、イギリスは世界の舞台で主役として活躍することができる」と訴えています。


世界的な宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング博士は「EUから離脱すれば、イギリスとEUの科学者の移動の自由が失われ、イギリスの科学にとって大惨事」だとして、EUに残留すべきだと主張しています。