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風に吹かれて (ボブ・ディランの曲) - Wikipedia

シンプルで力強い旋律と和声進行を持つメッセージ・ソング。三連から成り、いずれも「どれだけの砲弾を発射すれば、武器を永久に廃絶する気になるのか」「為政者たちは、いつになったら人々に自由を与えるのか」「一人一人にいくつの耳をつければ、他人の泣き声が聞こえるようになるのだろうか」「人はどれだけの死人を見れば、これは死に過ぎだと気づくのか」というプロテスト・ソング風の問いかけと、「男はどれだけの道を歩けば、一人前と認められるのか」「山が海に流されてなくなってしまうのに、どのくらいの時間がかかるのか」という抽象的な問いかけが交互に繰り返されたあと、「答えは風に吹かれている」というリフレインで締めくくられる。この曖昧さが自由な解釈を可能にしており、従来のフォークファンばかりでなく、既成の社会構造に不満を持つ人々に広く受け入れられることになった。


歌詞は、1962年に雑誌「シング・アウト!」に、ディランのコメントとともに掲載された。


「この歌についちゃ、あまり言えることはないけど、ただ答えは風の中で吹かれているということだ。答えは本にも載ってないし、映画やテレビや討論会を見ても分からない。風の中にあるんだ、しかも風に吹かれちまっている。ヒップな奴らは「ここに答えがある」だの何だの言ってるが、俺は信用しねえ。俺にとっちゃ風にのっていて、しかも紙切れみたいに、いつかは地上に降りてこなきゃならない。でも、折角降りてきても、誰も拾って読もうとしないから、誰にも見られず理解されず、また飛んでいっちまう。世の中で一番の悪党は、間違っているものを見て、それが間違っていると頭でわかっていても、目を背けるやつだ。俺はまだ21歳だが、そういう大人が大勢いすぎることがわかっちまった。あんたら21歳以上の大人は、だいたい年長者だし、もっと頭がいいはずだろう。」

ボブ・ディラン氏 専門家「言葉の力変えた人物」 | NHKニュース

この中で教授は「時代が変わったと感じている。文学の権威であるノーベル文学賞が、ボブ・ディランというミュージシャンに贈られるということには、非常に意義深いものを感じる。ディラン以前のポピュラーミュージックの歌詞は、ロックであれば、恋愛や反抗を歌うものばかりだったが、ディランはそこに社会的なメッセージを込めた。アメリカの公民権運動の時代には、ディランの『風に吹かれて』が多くの人々の間で歌われ、ディランは、音楽における言葉の力を変えた人物だと思う。ビートルズをはじめ、音楽の世界では多くのミュージシャンがディランから大きな影響を受けてきたが、文学の側面から見ても、大衆から遠い存在だった“詩”を音楽に乗せて多くの人々に届けたディランの大きな功績が認められたのだと思う。ディランの詩は100年先も世界に残るものだろう」と話しています。

ボブ・ディラン氏は「唯一無二の人」 音楽評論家 | NHKニュース

このなかで湯川さんは、「デビュー当初から非常に大きなインパクトを社会に与えながら、半世紀以上もなお現役を続けている彼は、まさに吟遊詩人そのもので、今もなお歌い手としても魅力が増している唯一無二の人だ。1行の詩の中にさまざまな意味を込めている人で、『風に吹かれて』のような世代をこえてメッセージ性を持った詩を、アメリカ1国にとどまらず多くの人に届けたというところが大変意義深いと思う。ことし4月の来日公演でも歌声を聞いたが、こんなに深く心に届くのかと本当に感動した。今回の受賞は、歌は、詩とメロディーを人の心に届けるために存在することを改めて知らしめたと思う」と話しています。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151008#1444300886
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141010#1412938046