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安倍総理大臣は韓国訪問を終えて、日本に到着したアメリカのペンス副大統領と、総理大臣公邸で、午後1時半すぎから、およそ1時間半にわたって会談しました。


会談は、日本側から安倍総理大臣のほか、岸田外務大臣、世耕経済産業大臣らが、アメリカ側からは、ペンス副大統領のほか、ロス商務長官らが出席し、昼食を取りながら、およそ1時間行われたあと、残り35分間はロス商務長官らが外れた形で行われました。


安倍総理大臣はペンス副大統領を出迎え、2人揃って報道陣の記念撮影に応じた際、「北朝鮮をめぐる情勢が大変厳しくなる中で、副大統領の日本訪問を通じ、日米同盟の強固な絆は揺るがないということを明確に示したい」と述べました。


そのうえで、安倍総理大臣は「北朝鮮が真剣に対話に応じるよう圧力をかけていくことも必要だ。トランプ政権が戦略的忍耐という考え方ではなく、すべての選択肢がテーブルの上にあるとの考え方で、対処しようとしていることを日本は評価する」と伝えました。


これに対し、ペンス副大統領は「日本と、ほかの同盟国との間で、地域の安全と安定のために連携することを非常に重視している。私は日本が絶えず受けている挑発で、非常に厳しい状況にあることを理解している。アメリカは100%、日本とともにある」と応じました。


そのうえで、両氏は地域の平和と安定に向けて、安全保障と経済について緊密に連携し、日米同盟を強化することが不可欠との認識で一致しました。


そして、両氏は北朝鮮が新たな段階の脅威になっているという認識で一致し、問題への対処にあたっては、北朝鮮に影響力のある中国の役割が重要だとして、働きかけを強めていくことを確認しました。


一方で、安倍総理大臣は、「副大統領があす、アメリカ海軍の原子力空母、ロナルド・レーガンにおいて、米軍と自衛隊を激励することが日米同盟の強い絆の表れだ」と伝え、両氏は日米の外務・防衛の閣僚協議、いわゆる2+2を早期に開催することを申し合わせました。


このほか、会談では、ペンス副大統領から、アメリカ軍がシリアのアサド政権に対し、軍事行動を行ったことを日本が支持したことに対し、謝意の表明があったということです。

アメリカのペンス副大統領は、安倍総理大臣との会談の冒頭で、「日米同盟はアジア地域の平和と安定の礎だ。トランプ大統領アメリカ国民は、この地域の長期的な平和と安全のために、日本、そして、この地域の同盟国とともにある」と述べました。


そして、「日本海の向こうから挑発的な行動が繰り返され、日本は困難に直面していると理解している。トランプ大統領なら、アメリカは100%日本とともにある、と言うだろう」と述べて、日米同盟を重視する姿勢を強調しました。


さらにペンス副大統領は、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応について、「先に訪問した韓国で述べたように、アメリカの戦略的忍耐の政策は終わった。すべての選択肢はテーブルの上にある」と述べて、北朝鮮に対し軍事的な動きも排除しない考えを改めて説明しました。


そのうえで、「アメリカは朝鮮半島の非核化に向けて平和的に問題を解決するために、日本、韓国やすべての同盟国、さらに中国と緊密に連携していく」と述べて、日本や韓国、そして中国とともに平和的解決を目指す姿勢を示しました。


また、ペンス副大統領は「アメリカは日本と同様、平和を追求しているが、平和は力によってもたらされる。アメリカは力強く、日本、そして、そのほかの同盟国とともにある」と述べました。


また、このあと行われる日米の新たな経済対話の初会合について、ペンス副大統領は、「トランプ大統領とともに安倍総理大臣が立ち上げた経済対話を楽しみにしている」と述べました。